詩「猫の手懐け」

ごろんと横になった

広げた手の中に

しっぽをふりふり
丸い目で見つめる

分かりやすい甘えかたは
何処で覚えたのか

知らんぷりしても
もふもふの身体をスリスリ
男にべったりボディタッチのように

きみは甘え上手
そっぽを向く冷たさも
人間より一枚上手

見ていると
いじらしくてたまらない

凝り固まっていた心がゆさゆさと
母性本能とやらが動きだす

身体に引き寄せ
むぎゅとほっぺにチュッ

猫に手懐けられた
人間がここに一人

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?