ギックリ腰さんとの出会いと別れ
私が生まれて初めてギックリ腰さんと出会ったのは今から22年前のことでした。
生後6ヶ月の長男をベビーチェアから抱き上げ、下におろそうとした時でした。
正に、腰をハンマーで殴られたような感覚。
しばらく立ち上がれず…
初めてのギックリ腰さんとの出会いは衝撃的でした。その当時、何もせずただ寝ることしかできませんでした。
寝ているとどんどん痛くなり、何もできない…
完全に良くなるまで約3週間。
家族にもかなり迷惑をかけてしまいました。
初めての出会いから2回目の再会まで、さほど時間は必要とせず…
子どもを保育園に送り届けて、その日は週初めだったので、お昼寝用の敷布団にカバーを掛けようとしたその時でした。
また…
その時には既に仕事復帰していましたので、何とか電車に乗り職場まで…
整形外科で神経ブロック注射を何度も打ちながら仕事を続けました。
その後も何度も再会を繰り返し、その都度、ブロック注射。
20年の間に十数回。
もちろん整体にも通いました。
その時はマシになるけど、やっぱり繰り返してしまいます。
なぜ?
ギックリ腰になる原因は…
もちろん、MRIも撮りました。
でも、私の場合やはり急性的な腰の捻挫のようなものでした。
そんなギックリ腰さんとのお付き合いもそろそろ限界が来ました。
ある日のことです。
永年通っていた、整体で
「前屈してみてください」
と言われ、両腕を前に垂らし、上体を前に倒したその瞬間!
『もうダメだ…』
そう諦めていた時のこと…
仕事つながりで知り合ったある整体の先生のことを思い出しました。
そういえば
「どうしようもなくなった時、是非うちに来てください」
そんな言葉を思い出したのです。
間近にテニスの試合を控えていた私は、その先生を訪ねることにしました。
その先生は今まで通った整体とは全く異なる手法であっと言う間にギックリ腰を治してくれました。
ゴッドハンド…
正にそんな出会いでした。
腰を痛める原因は『腰』ではない。
そんな目からウロコの話を聞き、驚きの連続でした。そして、セルフケアの方法を教えてもらい、トレーニングの方法も…
その先生が考案された体操が楽しく続けられる優れもの!(1000日以上欠かさず続けています!)
この神のような先生との出会いは、
私自身の保健室の先生としてのスキルにも大きく影響を与えています。
その後、ギックリ腰さんとは何度か『危ない!』と思うことはありましたが、重症には至らず…
フルマラソンに挑戦しようと思うほどに…
こうして、私は永年付き合いを強いられていたギックリ腰さんとお別れすることができたのです。