「正直リーダーになりたくなかった」そんな私がリーダーをやってみた1年 ‐Cocone V Advent Calendar 2023 #13‐
こんにちは。cocone v note編集部です。
シリーズ「Cocone v Advent Calendar 2023~今年の漢字1文字~」では、cocone vのリーダー全員を対象にインタビューを行い、今年の活動やこれからの挑戦、それぞれの思いを伝えています。
第13回目のインタビューは新規アバターサービス 開発チーム チーム長を務める平山優一郎さんにインタビューを行いました。
新しいプロジェクトへの異動と同時に、ご本人曰く「正直、できることならやりたくなかった」リーダーとなった平山さんへインタビュー。まだ世に出ていないプロジェクトにおいて、エンジニアの果たす役割はどんなものなのでしょうか。そして、その中で平山さんが見出した「開発チームのリーダーであることの面白さ」とはいったい何なのでしょうか。
平山さんの選ぶ「今年の漢字1文字」は何になるのかを想像しながらご覧ください。
ついにこの瞬間が訪れてしまった…
大場)2023年の今年の振り返りと、それについて思うことを教えてください。
平山)微妙に今年じゃないんですが、去年の11月に『ピュアニスタ』の海外版『purenista M』がリリースされました。自分はもともとそのプロジェクトにがっつり関わっていて、その時に初めて、不本意ながらリーダーになったんです。
これまでは必死にそのポジションを避け続けていたのですが…(笑)。
その流れがあって、新規プロジェクトへ異動になった今もリーダーでいるので、それが自分にとって最も大きなできごとですね。
正直なことを言うと、リーダーというポジションについては「なりたくなかったな…」という気持ちがあったのですが、いざなってみると、これまでに経験したことのなかったおもしろさがあるな、と実感しています。それについて詳しい話は、また後ほど…。
大場)自分もどちらかというとリーダーになりたくないと思っているタイプのエンジニアなので、とても興味があります。
念願の新規プロジェクト
大場)今年の活動でいちばん印象に残っていることはなんですか?
平山)先ほども少しお話しましたが、新規アバタープロジェクトへ異動になったことですね。
もともと、新しいゲームを作りたいという思いがあってcocone vに入社したので、ついに新規サービスの開発に携わることができて、とても嬉しいです。
開発にあたっては、アバターきせかえアプリ『ピュアニスタ』『Purenista M』などでの経験を活かせる場合もありますが、一方で、わからないこと、新しいプロジェクトに関わることで初めて認識できた課題などももちろんあります。ただ、それをマイナスには感じておらず、新しい発見があることがおもしろいです。
プロジェクト全体の印象としては、企画やデザインなど、他のチームの方も、みんな情熱を持って取り組んでいます。いい意味で学校の部活のような雰囲気で、みんなでお菓子を配りあうなど、楽しい雰囲気で仕事ができるのはありがたいですね。
大場)お菓子! それはとてもいいですね…。ちなみに、平山さんのご用意したお菓子で、好評だったものはありますか?
好評だったのはウォーカーのショートブレッドで、散々だったのはドライドリアンですね(笑)。これからもゲテモノで攻めていこうと思います。
既存のサービスとは異なる、新規プロジェクトならではの考え方
大場)すでに運営されているサービスに関わるのと、リリース前の新しいプロジェクトに関わるのとでは、具体的にどんな違いがありますか?
平山)エンジニア目線では、どんな技術を採用するか、0から決められるのがおもしろいですね。例えば、自分が関わっていた『ピュアニスタ』と比較しても、クライアントサイド/サーバーサイドともに異なる技術を採用しています。
大場)なるほど。今後5年・10年とサービスが続くことを考えて選定するのはプレッシャーもあると思いますが、それ以上にやりがいがあって楽しそうですね。
平山さんが選ぶ今年の漢字一文字は...
大場)平山さんが選ぶ、今年の漢字を教えてください。
平山)まだ新規プロジェクトの開発途中なのでちょっと気が引けるのですが、「遂」という漢字を選びました。
先ほど話したように、自分は新規プロジェクトに関わりたいという思いがずっとあったので、個人的には「遂にそれが実現できた」というのがあります。それから、この漢字には「成長」「学習」といった意味があるそうで、新規プロジェクトの開発を通して現在進行形で学習している今の自分にふさわしいと思っています。
お客様にとっての「よさ」を追究していきたい
平山)来年の目標は、チームとしても個人としても、開発中の新規プロジェクトをリリースする、ということですね。
エンジニアとしては、「エラーの出ないように作る」ことがいちばん大事という考え方もあると思いますが、それを達成できていることと、お客様にとってよいかどうかはまた別の話だと思っています。
エンジニア的な観点での完璧さではなく、速さや新しさ、ある意味での適当さなどが求められているようにも感じています。「お客様にとっていいものってなんなんだろう」というのを常に考えながらリリースを目指します。
大場)よくわかります。「適当」って、今は「いい加減/雑」というような意味合いで使われることが多いですが、もともと「ちょうどいい/ぴったり」のような意味もあるんですよね。
「何を決定したいのか」を考えてみよう
平山)リーダーになりたくなかった側の人間として、エンジニアに伝えたいことを考えてきました。
実際、エンジニアがチームのリーダーになると、自分でコードを書く時間が減ります。一方で、チームメンバーの管理や他部署との折衝、果ては採用の相談など、今までとはまったく異なる業務に関わる時間が増えることになり、正直、開発メンバーにとってはマイナスなイメージが大きいと思うんです。
自分がリーダーになって感じたのは、メンバーとリーダーとで明確に違うのは「何を決定するか」ということで、そこにリーダーだからこそのおもしろさがあるということです。
例えば、経験の浅いエンジニアが決定するのは「どんなコードを書くか」だと思います。それが、経験を積むにつれ、例えばクラスの構造だったりどんなDBを使うかだったり、決定することの規模が大きくなっていきます。そうやって、視野を広く持ち、決定していく対象のスケールが大きくなっていった先に、リーダーというポジションがあるのかなと感じています。
例えば、開発環境や採用している技術に対して不満を感じたり、新しいものを試してみたいと思ったりしているのであれば、今より上の役職を目指すと楽しくなるかも知れません。与えられた選択肢の中でサービスをよくしたい、という考えであればメンバーとして技術を深めていくといいと思います。
エンジニアのみなさんには、「自分は何を決定したいのか」を考えてみてほしいです。
■次回予告
お楽しみに🎄
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