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ニュートンとゲーテ「性格」と「強み」 ③(608文字)
マガジン『響』「こころ音の郷」は、こころをどう捉えるか、水面に映る空の色と水の色のような、心に映る感情の故郷を探ります。
1)ニュートン的「特性」と遺伝子
これは、あくまで印象的なお話だ。ニュートンは光をプリズムによって分光したが、これは波長という波が観測される光の特性だ。これを生命にたとえるなら、直接的な身体への働きかけとして作用する遺伝子の「特性」として捉えていいだろう。
基本的な色の成分は、どんな波長に由来するのか、その特定の波長は、特定の遺伝子のように決定しているものがある。そのような意味では、確実性はあるが、一方で心理学の性格特性として語るには、まだまだ議論があるところだろう。
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2)ゲーテ的「徳性」と表現型
一方、ゲーテ的「徳性」は、遺伝子の表現型が拡張された性格と捉えることができる。この場合、単なる遺伝子の組み合わせで生み出される形質だけでなく、環境要因やさまざまな創造的思考により遺伝子自体が変化するという意味で使用している。
ゲーテの色彩環は、色を直線的な周波数の波長として眺めるのではなく、円環を描く一つの連続体として考えている。
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これを、上図のようにオリジナル(左)から、お互いの補色が上下に来るように変換(その理由は後ほど解説)し、さらに、キャラクターストレングス(CS)の「徳性」をマッピングしたものが下図である。
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これらを「性格傾向の特性」と合わせて、次回説明をしていく。
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