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ニュートンとゲーテ「性格」と「強み」 ②(829文字)

マガジン『ひびき』「こころさと」は、こころをどう捉えるか、水面に映る空の色と水の色のように、心に映る感情「こころ音の郷」を探ります。

1)ニュートン的発想の「特性」

性格というのは捉えどころがないように感じるが、現代社会における心理学研究の成果から、光のスペクトルのように分けられると考えられている。

最近の心理学領域では『パーソナリティー特性』という考え方が主流になりつつある。これは、俗に『ビッグファイブ』(以下、B5)と呼ばれている。

性格には、遺伝的な背景が色濃く関与し、かなりの部分に影響を及ぼしているという。それを解説した本が、ダニエル・ネトル著『パーソナリティを科学する』だ。


ここには、性格特性として以下5つの次元が挙げられている。

1)外向性(Extraversion)
2)神経症傾向(Neuroticism)
3)誠実性(Conscientiousness)
4)調和性(Agreeableness)
5)開放性(Openness)

これら性格次元と特徴を下記の表にまとめた。

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一方、キャラクターストレングス(以下:CS)は、性格特性の中に潜む『強み』を炙り出すものだ。

2)ゲーテ的発想の「徳性」

CSの「徳性」は、やはり近年ポジティブ心理学が提唱しているものだが、B5の「特性」とは似て非なるものだ。

それでも、共通する傾向はある。CSは6つの上位徳性と24の下位徳性に分かれている。今回は、上位徳性を掲げる。

1)知恵(Wisdom & Knowledge)
2)人間性(Humanity)
3)正義(Justice)
4)節制(Temperance)
5)勇気(Courage)
6)超越性(Transendence)

これら「徳性」とゲーテの描いた色彩環 ※1は、どう結びつくのか。

※1;一般に円環状を成す色彩システムを色相環と称するが、ここではゲーテの色相環を一般の色相環と区別するため、以後『色彩環』と表現する。

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つづく

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