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違いを発見する「対話」のための1on1支援「働きがい診断カルテ」

こんにちは
ココラボ事務局の桐山です。

本日は、Cocolaboでの大人気ツール「働きがい診断カルテ」の使い方コラムです。

組織診断同様、ただ診断をするだけでは意味がない。これを使って対話をすることがカルテの目的となります。

「働きがい診断カルテ」は、もともとは1on1を行う際のコミュニケーションツールとして開発されたもので、1on1の場で何を話して良いかわからないという方に向けて、この診断結果を一つの「材料」として「対話」を行うということを目的にしています。

またこの診断は「今」メンバーが働く上で何を大切にしているのか?というメンバーの価値観に基づいて答えた結果であり、仕事の場面では中々聞きづらい行動の背景を聞く機会でもあります。

一方で、答えたメンバー側も、出てきた診断結果を最初から想定していたわけではないので、自分の内面を振り返る機会となります。

だからこそ、非常に大事なのは、この結果を通して「対話」をすることが何よりも重要になってきます。

この対話の最大の目的は、「お互いの見ている世界の違いを発見しあう」ことです。見ている世界が異なっているからこそ、使っている言語は一緒であっても意味や解釈がズレてきます。

例えば、そこそこ仕事で評価している部下がいたとします。
その部下のカルテの診断結果で1位に「成長につながる仕事」が出ました。上司はその結果を見て、「確かに日ごろから成長したいと言っていたし、もう少し難易度の高い仕事を渡してあげよう」と解釈したとします。

一方でメンバーは「今の自分は仕事は遅いし仕事量も限界だし、上司の期待にも応えられていない。全然駄目だ。もっと成長しなければ」と思っていたとします。

その場合、本来、上司が打つべき打ち手としては、「難易度の高い仕事を渡す」ことではなく、「日ごろ評価していることを伝え自信を付けさせる」になります。

この解釈のズレの背景としては、そこそこ評価はしているものの、もっとやれるはずだ、もっと頑張ってほしいと思っていた上司と評価されているのは感じ取れずに、「もっと頑張れ」「もっとやれる」というプレッシャーだけ
受け取ってきた部下の見ている世界のズレ
になります。

カルテという同じ診断結果を見て、そこの解釈を確認しあうことでお互いの見ている世界の違いを認識しあうことができます。

先日研修内で行った上司と部下のカルテ1on1の場でも、まさに解釈の確認をしあっているケースを目撃しました。

カルテ結果に「職場の仲間とのつながり」が1位に出た部下に「1位は成長につながる仕事だと思っていた。違うんだ?」と驚きを隠せなかった上司。

「はい。私はずっと職場の皆の役に立ちたいがベースの人間です。成長につながる仕事だと思ったのは、皆の役に立ちたいから貪欲に仕事を取りに行く姿勢でそう思われたのだと思います」と部下。

その後、上司は部下に「いつも貢献してくれてありがとう」と感謝の言葉をかけていたのは言うまでもりません。


よく、1on1を含めた対話を行うにはそもそも「信頼関係」がないと無理なのでは?というご意見をいただきますが、その信頼関係を築くために「対話」が必要なのだと思います。

対話の目的は「お互いの見ている世界の違いを発見しあう」ことです。相手の見ている世界が少しでも見えたとき、人は相手に対して信頼を寄せるのではないでしょうか?

例えば、自分が上司になった時に、あの時の上司の気持ちが理解できたり、
自分が親になった時に、親の気持ちが理解できたように、相手の立場に立てたら、相手を理解できるというのはよく聞く話しです。

対話を通して相手の見ている世界の違いを知ることが、相手の立場に立つ一歩であり、信頼関係を築く一歩ではないでしょうか?

ぜひ、カルテを使った信頼関係の一歩目、お試しください。


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