<気魄>ということば
介護の現場の中で、利用者さんから日々<なにか>を受け取っている。
雑談のなかで、ふとその人の生き方そのものを感じることがある。それはその人の生きてきた証であり、目前にある死ぬための居方のようにも映ることがある。利用者さんとの会話は、雑談だけど、長い人生の中の『今ここの話』のように聴こえる。<こんなふうに生きてきたの>の想いがつまった、『今ここの話』を伺えることはただただ感謝しかなく、それでも、うかがったすぐあとお逝れすることも日常。そんな一期一会の出会いで受け取った私は、そう