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ママだって怒鳴りたくなるときもある

子育てをしていると、子どもにイライラすることがある。

感情的に怒ってはいけないと育児書には書いてるけど、ママだって人間だから、どうにもならないこともある。

仕方ないよ。仕方ない。


先日、高校生の娘が「春休みの間も部活があるから明日、定期を買いたい」と言ってきた。

お金が必要な時は、前もって「いつまでに何にいくら必要だから用意しておいてください」と連絡することになっている。

プラス私は昔から、考え事をしているときに子どもに話しかけられても覚えていないので、口で言うだけじゃなく紙に書いて渡してもらうようにお願いしている。


なのに今回は突然言ってきた。

それも駐輪場代も。


おいおい…と思いながら、渡したんだけど、いつ買いに行くのかと思ったら学校へ行く朝。

それも風が強いから駅まで車で送ってほしい…というおまけ付き。

「ねぇねぇ、どうして昨日買い物に行った時に定期買わなかったの?」

「ママ、怒ると思って…」

「怒るの?いつも怒る?」

「いつもじゃないけど、ダメだと思ったから…」

「その自分の思い込みで判断して、行動を決めるのをやめてコミュニケーションをとりましょうっていつも言ってるよね?」

「…」

「おいおい!だまってないで、どうしてそうなるのか説明してよ」

こうなると怒りが止まらず、声も大きくなる。


はっと我に返り、深呼吸、深呼吸。

駅までの道のり、ちょっとの時間、黙る。

駅について「気をつけていってきてね」と至って普通の声で言う。

娘も同じように「行ってきます」と言って車を降りた。



また怒ってしまった。
この内容のやりとりをするとき、どうしても感情を押さえきれず昂ってしまう。



そう思った瞬間、思い出した。


私は小さい頃、親に自分の気持ちを全く伝えなかった。
最初からわかってくれないと思い込み、いつも心の中に思いをしまっていた。

時間をとって話をきいてくれる親でもなかったので、そのまま大人になった。

自分の気持ち、思っていることを伝えてなかった。

今のこの娘との現実は、私の姿だった。


娘は私。

私は娘。

親に伝えていたら、何かが変わったのだろうか。

「ありがとう。ごめんね」

心の中で親につぶやいてみた。




夕方、娘からのお迎えコール。

朝のことはすっかり忘れていた私に娘から

「ママ、朝は送ってくれたのに嫌な態度とってごめんね」

と謝罪の一言。


「ママはベストな方法を一緒に考えるから、一人で思い込まないでちゃんと話をしてね」

「うん」

幼いころの私もにっこり笑っていた。


夜は仲良く、友達や先生の話をしながら楽しい時間を過ごしました。


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