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マインドフルネスの集い 〜マインドフルな旅 in ベトナム フエ編

ティク・ナット・ハン禅師ゆかりのお寺で、マインドフルネスの集いに参加しました。
喜びと楽しみがあってこそ、コミュニティは共にいられる。
そのための大切な役割を果たす、マインドフル演芸会??

慈孝寺にてマインドフルネスの集い

7月28日(日)は、男性僧侶(以下ブラザー)、尼僧(以下シスター)、在家信者の男性と女性が集い(fourfold sanghaと呼ばれる)、マインドフルネスの教えを共に実践し、サンガ(僧侶と信者のコミュニティ)の親睦を深めるイベントが行われた。

これだけ大きな催しは7年ぶりだという。主にシスターたちが取り仕切って準備をしていたようだ。

歩く瞑想

8時に尼僧院 Ni xá Diệu Trạm(ディウ・チャム)の中庭に皆が集う。
僧侶たちは、大地の色を表す茶色の長い法衣を着け、在家信者は派手でない色、かつ露出の少ない服装でくる人がほとんど。

お寺での在家の正式な服装であるグレーの長衣を着ている人も何人かいた。

この日はわたしも茶色のショートローブとズボンという正式な服装で臨み、昼食のときはグレーローブも着た。せっかく持ってきたのだもの!


歩く瞑想は、いつも歌を歌うところから始まる。

マインドフルネスの教えや、わたしたちの先生、ティク・ナット・ハン師の詩に曲をつけたもので、プラクティス•ソングと呼ばれる。ベトナム語、英語、フランス語、ドイツ語などその地の言葉で歌われ、親しまれている。

I have arrived, I am home.
Breathing in, breathing out
など、シンプルで歌いやすい。

ブラザーが歩く瞑想の説明をしてくれる。

一歩一歩にたどりつく。
リラックスして、呼吸を感じる。

そして、ゆっくりと門に向かって歩き出し、皆がついてゆく。

慈孝寺の三門へ

慈孝寺の門から、半月の池のはしを歩き、蓮池へ。
蓮の花はもう終わっていて、葉っぱが枯れかけていた。

途中で歩みを止め、それぞれに静かに坐る。
ふたたび、ゆっくりと歩き出し、尼僧院へ戻る。

コミュニティのなかの喜び

プラムヴィレッジは、喜びをつくることをとても大切にする。
コミュニティに喜びがなければ、共にいることは難しい。

一緒に食事をしたり、お茶を飲んだり、ハイキングをしたり。
そしてこのようなイベントをして、サンガの親睦を深めることをとても大切にしている。

この日のスケジュール

3:45 起床
4:30 坐る瞑想
5:30 働く瞑想
6:45 朝食
8:00 歩く瞑想
9:00 グループごとに集まる
11:00 昼食
13:30 イベント 「仏陀の山への道」
đường về núi Thứu  
the road to Tjuu Mountain(仏陀が修行した山)
17:00 夕食
レイジーナイト

この日のスケジュール
前日の夕方に翌日のスケジュールが書き出される

食べる瞑想

この日は午後の出し物に向けて、グループごとに一緒に食べ、仲間の一体感をつくりだす。

尼僧院での精進料理 わかめのスープは定番
中庭にティーコーナーが設けられる

マインドフルネスの集い

ティク・ナット・ハン禅師(以下タイ)の教えを生きようとする在家の人々。フエを中心に70-80名ほどが尼僧院2階の瞑想ホールに集った。

プラムヴィレッジのリトリートでは、ほぼ必ずこのような集いがある。
マインドフル演芸会とでもいったらよいのか(失礼かな?)。

リトリートは、だいたい20-30名前後のグループに分かれ、シェアリングや働く瞑想(作務、掃除など)を共にする。そして演芸会では即席の出し物をつくり練習して発表する。

その場での意思決定、合意形成、チームのやる気を醸成するなど、実はかなりのチームビルディングの実践だ。
今回は、シスターたちがあらかじめほぼ決めてくれていた。

3グループに分かれ、それぞれ頭に葉っぱの飾りをつける
子どもたちの演舞 空手に似た武道
あるグループの出し物 かわいい 
中央奥に座っているブラザーがMC役
シスター達の寸劇は、慈孝寺の由来の物語

3グループに分かれて、それぞれの出し物を競い合うようになっていた。審査員役のブラザーやシスターたちもいる。

MC役は慈孝寺のプラムヴィレッジ側のトップのブラザーだそうだが、楽しいMCでみんなを盛り上げるエンターテイナーだった!

出し物の他には、クイズ。
偉いシスターの写真が出てきて「この人は誰?」などの質問に答える。かなり凝っていてクイズだけでも1時間以上はあったと思う。

ベトナム語でやっているので、ほとんど分からないが、こんなふうに仏教をクイズにして楽しむのか、と驚く。仏教が身近だからだろうか。
プラムヴィレッジおそるべし。

慈孝寺に極楽画の奉納

今回の旅では、鎌倉一怪しいとうわさの極楽カリーを営んでいる順平さんから、極楽画を託されていた。

弥勒の世にあらわれる紅琥珀の摩尼宝珠に十一面観音様と般若心経を書いた極楽画だそう。

宝珠の極楽画は、日本、アメリカ、ベトナム、イタリア、ドイツ、スイス、イギリスに渡っているのだとか。

歩く瞑想のあと、慈孝寺の高僧であるブラザーに、直接絵をお渡しすることができた。

証拠の写真
お渡しした極楽画


ライブラリー

瞑想ホールの手前にある小さなライブラリーのなかに、吸い寄せられるように足を踏み入れた。テーブルにはお茶のセットが。

急須には、Drink your tea と書かれている。
お茶を飲むときは、ただお茶を飲むことを楽しみなさい、とタイは言っている。

Drink your tea
ティク・ナット・ハン禅師の写真

ライブラリーを出てから、monastic only(僧侶のみ入室可能)と書いてあったのに気づく。失礼しました!


続きます。

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