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読書記録『8月のソーダ水』 コマツシンヤ著

書店で偶然見かけて、一目惚れして手に取った本です。
購入してから数年経ちますが、好きで何度も読んでいます。

コマツシンヤさん著の『8月のソーダ水』。
フルカラーの漫画作品です。

ギリシアのエーゲ海に浮かぶサントリーニ島によく似た、昭和時代の日本のようでもある、ファンタジーな海辺の街の物語。

レトロな世界観やファンタジーな世界観が好きな人、
海を眺めるのが好きな人、
ただ静かにゆっくりとした時を感じたい人は絶対好きだと思う。

水飛沫の描写が素敵で、海の香りが伝わってくるような感じがします。
ガラスのバイオリンやラムネのビー玉もキラキラしていて、夏の暑ささえ愛おしく思えるよう。

お散歩して道に迷っちゃう灯台とか、
月が近づいて海に沈んだ街の中を歩いたり。
魔法みたいな世界だけど、なんだか絶妙なリアル感があって、
どこかにそんな街があって、人が暮らしているかも、
と思えるような、とても不思議な本でした。

小学生高学年以上なら、子供一人でも読めます。
のどかで静かな世界観を感じたいとき、ぜひ読んでみてください。

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