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〈Jyotish〉ガネーシャの誕生祭 - ヴィナーヤカチャトルティー -

私はヨガやJyotishを始めて、インドのいろいろの神話に触れる機会が増え、大好きな神様ができました!

今日は、大好きな神様の1人のガネーシャの誕生祭についてお話しします。

その誕生祭は、ヴィナーヤカ・チャトゥルティ(Vinayaka Chaturthi)、またはガネーシャ・チャトゥルティ(Ganesha Chaturthi)といって、ヒンドゥー教の重要な祭りの一つです。

象の頭を持つ神ガネーシャ誕生のお祝いです。

ガネーシャは知恵と繁栄の神として広く崇拝されており、特に障害を取り除く神としても知られています。

この祭りは主にインドで盛大に祝われ、特にマハーラーシュトラ州やカルナータカ州、タミル・ナードゥ州、アーンドラ・プラデーシュ州などで広く行われますが、インド全土で祝われます。

お祭りの概要

1. 期間と日付
グレゴリオ暦では通常8月末から9月にかけて行われます。

ヒンドゥー教の暦ではバードラパダ月(Bhadrapada)のシュクラ・チャトゥルティ(Shukla Chaturthi)に始まり、アナンタ・チャトゥルダシ(Ananta Chaturdashi)の日に終わります。

地域によって異なりますが、通常は10日間続きます。

最終日の「アナンタ・チャトゥルダシ」は、ガネーシャ像を水中に沈める儀式が行われます。

2. 準備と飾りつけ
ガネーシャ像が家や公共の場所に設置され、花や灯明、香などで美しく飾られます。
プラサード(神に捧げられた食物)として果物、モーダカという甘い団子がよく用いられます。
像は粘土で作られることが一般的で、環境に優しい素材が推奨されています。

3. 儀式と祈り
毎日、特別な儀式や祈りが行われ、ガネーシャへの賛歌(アーラティ)が捧げられます。
公共の場に設置された大規模なガネーシャ像に多くの人々が集まって礼拝を行います。

3. ビサルジャン(Visarjan)
お祭りの最終日は、ガネーシャ像を川や海、湖などの水体に浸す「ビサルジャン」儀式が行われます。
ガネーシャがすべての障害を取り除き、再び自然界に戻ることを象徴しています。

4. 文化的イベント
ガネーシャ・チャトゥルティの期間中、音楽、舞踊、演劇、スピーチなどの文化的イベントが開催されます。
特にマハラシュトラ州やタミル・ナードゥ州で盛大に祝われます。

意義と信仰

ガネーシャは障害を取り除く神として信仰されており、知識、知恵、繁栄、幸運の象徴とされています。

この祭りを通じて、人々はガネーシャに感謝を捧げ、生活の中での障害を取り除いてもらうことを祈ります。

ヴィナーヤカ・チャトゥルティは、単なる宗教行事にとどまらず、文化的、社会的な一体感を深める重要なイベントとしても大切にされています。

ガネーシャとはどんな神様?

ガネーシャは、ヒンドゥー教の重要な神様の一つであり、特に以下のような特徴や役割があります。

シンボルと意味

1. 象の頭
ガネーシャは象の頭を持つことで知られています。
この象の頭は知恵と知識を象徴しています。

2. 大きな腹
ガネーシャの大きな腹は、すべての可能性と宇宙を抱える力を示しています。

ガネーシャはただの太鼓腹の神ではなく、太鼓腹は クンダリニーが上昇し、最終的に意識の中に留まるためのアグニを 生み出すクンバカの状態を表しているそうです。

3. 四本の腕
通常、ガネーシャは四本の腕を持って描かれ、各腕には異なる象徴的なアイテム(アンクーシャ、パーシャ、モーダカ、蓮の花など)が持たれています。

4. ネズミの乗り物
ガネーシャの乗り物はネズミ(ムーシュカ)であり、これは賢さと適応力を象徴しています。

どんな役割を持ってるの?

1. ヴィグナハルタ 障害を取り除く神
ガネーシャは「障害を取り除く神」として信じられており、何か新しいことを始める前にガネーシャに祈ることで、成功を祈願します。

また、ガネーシャは障害物を取り除く神だけではなく、その座はムラダーラ にあり、そこからプラーナ・クンダリニーとして上昇し、内部の経路 を浄化し、最終的にはプラーナをクンダリニーへと巡礼させ、 クンダリニーを心臓の中心に安息へと導くそうです。

2. 知恵と学問の神
ガネーシャは知恵、学問、芸術、科学の守護神としても崇められています。学生や学者が試験や研究の成功を願う際にも祈りを捧げます。

3. 商売の守護神
商売繁盛や経済的な成功を願う人々にも信仰されています。

4. お祝い事の神
結婚式や引っ越し、新事業の開始など、様々な祝い事の際にもガネーシャに祈りを捧げます。

ガネーシャはそのユニークな姿と多様な役割により、多くの人々から広く愛され、信仰されています。

ガネーシャの神話

世界一周競争の話

ある日、シヴァとパールヴァティは、自分たちの息子であるガネーシャとカールティケーヤ(もう一人の息子)に対して、世界一周競争を提案しました。勝者には特別な贈り物が与えられることになりました。

カールティケーヤはすぐに自分の乗り物である孔雀に乗り、世界一周の旅に出発しました。

一方、ガネーシャは自分の乗り物であるネズミに乗って競争に参加しましたが、ネズミは小さくて遅いため、ガネーシャはすぐに勝てないことを悟りました。

そこでガネーシャは知恵を使い、両親(シヴァとパールヴァティ)の周りを3回回りました。

ヒンドゥー教の信仰では、両親は世界そのものを象徴するため、ガネーシャは「両親を回ることが世界を回ることに等しい」と考えたのです。

この行動により、ガネーシャは競争に勝利しました。

シヴァとパールヴァティはガネーシャの知恵と敬意を讃え、彼に特別な贈り物を与えました。

この神話は、智慧と知恵が力よりも重要であることを教える寓話としても知られています。

ガネーシャは、困難を乗り越えるための智慧や障害を取り除く力を象徴しています。

いかがでしたか??

ガネーシャ神は障害を取り除く神様なので、物事をスムーズに進めたいときに、ガネーシャ神にお祈りを捧げたり、マントラを唱えてみるのもいいかもしれませんね!

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