知ってる?インドの神様 - 叙事詩以降編 -
インドの神様を知っていますか?
インドでポピュラーな神様を紹介したいと思います!
インドの神様は、インダス文明ができた頃の神様と、ヴェーダンダ(哲学思想)が進んだ叙事詩以降の神様がいます。
インドには、たくさんの神様がいて祝祭がいっぱいありますが、ここではほんの一部を紹介します。
*まだ勉強途中で詳しいわけではないので、更新していきたいと思います。
それでは、叙事詩以降編いってみましょう!
叙事詩以降の神様トリムルティ
創造神 ブラフマー神
トリムルティの一柱であり、宇宙の創造神と言われています。
祭式やヴェーダの学問を司っています。
ブラフマーはスヴァヤンブーや、チャトゥラーナナ、バーギーシャという名でも知られ、4つの口のそれぞれから4つのヴェーダを紡いだとされている。
四つの顔と四本の腕の姿で描かれ、それぞれの顔は四方を向いているとされています。
美しいサラスヴァティを見るために顔が増えてしまったとも。
ちょっとストー◯ー的ですねぇ。
トリムルティの中の創造神ではありますが、余り人気がないとのこと。
妻 サラスヴァティ
サラスヴァティという川の神様といわれています。当時はサラスヴァティ川は実在していたようです。
音楽の神様・水辺の神様とされています。
創造神ブラフマーの妻で、文字を発明したのもサラスヴァティといわれています。
創造神ブラフマーは、寂しくてサラスヴァティを作りました。
これがビックバンなのですかねぇ。
ビックバンも寂しかったから生まれたと言ってる方がいたなぁと思い出しました。
▼マントラ
オーム シュリー サラスヴァッテャイ ナマハ
勉強や仕事を捗らせたい時や、思っていることを伝えたい時におすすめのマントラです。
維持神 ヴィシュヌ神
ヴィシュヌ神は、正義が失われて悪が蔓延る世になると救済主として姿を変え現世に登場してくれる神様です。
10の化身【ダシャーヴァターラ】
1.マツシャ(魚)
2.クールマ(亀)
3.ヴァラーハ(猪)
4.ナラシンハ(人獅子)
5.ヴァーマナ(矮人)
6.パラシュラーマ(賢者)
7.ラーマ(王子)
8.クリシュナ
9.ブッダ(覚者)
10.カルキ(カリ・ユガの最後に出現するとされる)
救世主であるカルキが世に現れたら、現在のカリユガが終焉を迎えるのかもしれませんね。
アーユルヴェーダの神様ダンヴァンタリもヴィシュヌ神の化身と言われています。
ちなみに、ヴィシュヌ神に退治されて死ぬとモクシャを達成できるといわれています。
▼関連するアーサナ
マツヤーサナ
クールマーサナ
妻 ラクシュミー
ラクシュミーは、乳海撹拌が起こった時に生まれた神様と言われています。
乳海撹拌の話はとても有名なお話で、ここで秘薬であるアムリタが生まれたと言われています。
このアムリタをラクサシャ(悪魔)に奪われてしまい、そのことをスーリヤ(太陽神)とチャンドラ(月神)が、ヴィシュヌ神に告げ口したため、ラクサシャは退治されてしまいました。
そのことでラクサシャはスーリヤとチャンドラ恨み、日蝕・月蝕が生まれたそうです。
そんな経緯があったのか!と、ちょっと面白いですね。
また、乳海撹拌から生まれたラクシュミーがあまりにも美しかったため、ヴィシュヌ神が妻に迎えたとのこと。
帰依すると富と繁栄を約束してくれる神様です。
ラクシュミーのお祭りの際は、インドではどこの家もロウソクを置いて夜を照らし出し、ラクシュミーを呼び込むとのことです!
第八化身クリシュナ
ヴィシュヌ神の第八化身と言われているのが、クリシュナ。
クリシュナは、とても美しい男性として描かれています。またとても笛の演奏に長けていました。
マハーバーラタでアルジュナの相談役として活躍します。
▼アーサナ
クリシュナ神のポーズ(ナットヴァラーサナ)
▼クリシュナ神のキールタン
ハレークリシュナ ハレークリシュナ
クリシュナ クリシュナ ハレーハレー
ハリーラーマ ハリーラーマ
ラーマ ラーマ ハレー ハレー
ハヌマーン
ハヌマーンもラーマヤーナの中に出てくる猿人です。ラーマに助けられたことから、一緒にラーヴァナを倒すために一緒に戦いました。
▼アーサナ
ハヌマーン
▼ハヌマーンマントラ
オーム シュリーハヌマテー ナマハ
ハヌマーンのマントラは、困難を乗り越えたいときに効果的なマントラといわれ、思考する人の助けになるとされています。
破壊神 シヴァ神
ルドラがシヴァ神原型と言われる説もあったり、モヘンジョダロから出てきた石板はシヴァ神であるともいわれ一番古い神様とされる説もあります。
ハタヨガの開祖で、頭には蛇、手にはトリシューラーを持ち、腰に虎の巻物をしている姿が有名です。このような姿をしているのは、ヨガの開祖であり修行をしていたためです。
ハタヨガプラディピカのなかで、シヴァ神は72000あったアーサナの数を32にまとめ、その中でも大事なのが16つとし、さらに重要なのが4つあるとしたと言われています。
シヴァ神に帰依すると、現世での繁栄と救済を与える神様なんです。
シヴァ神への献身については、コチラをご覧ください!
▼関連アーサナ
ヴィアバドラーアーサナ
踊るシヴァのポーズ(ナタラージャ)
▼シヴァ神のマントラ
オーム ナマ シヴァーヤ
妻 パールヴァティ
サティの生まれ変わりといわれています。
サティは、シヴァ神との結婚を父に反対され、シヴァ神への愛が本物であることを証明するために自死を選んでしまいます。
それを知ったシヴァ神が、怒り狂ヴィアバドラーになって、神々を殺戮してしまいます。
そしてシヴァ神は悲しみにうなだれ、サティの亡骸を背負って旅に出てしまいます。
そのせいで、世界中に疫病を撒き散らしてしまいました。
見兼ねたヴィシュヌ神が手に持っているチャクラ(車輪)で、サティの亡骸を切り刻み飛んでいった肉片が落ちた場所に女神信仰が生まれたと言われています。
そんな悲しい出来事があった後、パールヴァティとして生まれ変わったのです。
カーリー
女神ドゥルガーがシュムバ、ニシュムバという兄弟のアスラの軍と戦ったとき、怒りによって黒く染まった女神の額から出現し、アスラを殺戮したとされます。
結果、アスラを倒すことはできたのですが、その怒りの興奮が止められず勝利に酔い、踊り喜んでいたのですが、その足の振動は世界を壊すほどでした。
その止められなくなってしまったカーリーの足元に入り踏まれ続けるながら、カーリーの興奮を解いたのが夫のシヴァ神と言われています。
シヴァ神がカーリーに踏みつかられている絵があり有名ですね!
▼カーリーのタントラ
神聖な力を授け、内なる願望を叶えてくれると信じられています。
次男 ガネーシャ
ガネーシャのヤントラは、障害を取り除き、厄を払い、願望を叶え栄華をもたらすと信じられています。
ガネーシャは、別名垢太郎ともいわれています。
パールヴァティがお風呂に入っている時に、シヴァ神の留守が続き、寂しさを紛らわすためにパールヴァティの垢をこねてつくったのが、ガネーシャです。
ある時、パールヴァティがお風呂に入る時にガネーシャに見張りをさせていたところ、シヴァ神が帰ってきました。
シヴァ神は、お風呂の前で見張りをしているガネーシャを不審者がいる!っと思い、ガネーシャの首を跳ねてしまいました。
パールヴァティがお風呂から上がってきたところ、見張りをしていたガネーシャの首がなくなっており、帰ってきたシヴァ神を問い詰めたところ、息子とは気づかず首を跳ねてしまったことを伝えました。
そこで、パールヴァティから首を拾ってきなさい!と言われて、シヴァ神は首を探しに行くことになりました。
なかなか見つからず、子ゾウの首を持ち帰り、その子にくっつけたので、今のゾウの顔を持つガネーシャが生まれました。
ガネーシャは、学問の神様としても知られています。長い鼻は、物事の分別がつくことの象徴されています。
そして、ヴァカバッドギータをまとめたのもガネーシャと言われています。
また、ゾウの大きな耳は、民衆の声を聞くためと言われ、その耳を閉じることで静けさを保てるため瞑想にも長けているとか。
ガネーシャのマントラなどで、ガナパティやガナイーシュワラと現すこともあります。
ガナ → 民衆 イーシャ → 主導者
を意味し、民衆の主導者を現すとも言われています。
▼ガネーシャマントラ
オン ガン ガナパタ イェーナマハ
障害を取り除いて欲しい時に唱えると良いマントラです。
最後に、、、
好きな神様や知っていた神様はいましたか。
好きな神様や気になる神様、加護を受けたい神様のマントラを早朝に3回、9回、21回、27回、54回、108回等の吉祥数回唱えてみてもいいかもしれませんね!
バクティは、小さな一歩からです。
これを機に好きな神様を見つけて、瞑想をしながら内なる神様と繋がりを持ってみてもいいかもしれませんね!
ヴェーダ前半の神様はコチラからご覧ください!