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カナダに移住します。

相田みつをさんの言葉色紙の
「生きているうち はたらけるうち 日のくれぬうち」

初めて観たときに、何を?意味しているのだろう?と
考え込んでしまった記憶があります。
そのままの意味だと、最後の言葉のつじつまが
合わない気がしませんか?

解説を求めて、いろいろ調べてみると
「生死は人生にとっての一大事。時は、無常にも、
あっという間に過ぎ去っていき、待ってはくれない。
このことに目覚めて無駄に時を過ごしてはいけない」

ここに行き当たりました。

先日訪ねてくれた高校時代の友。
見た目だけでは、双子の親として充実した人生を
送っているとしか見えない。
だけど、彼女は計り知れない苦労と共に生きていた。
彼女は小児外科の医師。今では1日10件もの手術を
熟していると言っていた。
一人前と言われるようになって結婚した。
そして、私が会いに行った双子が生まれた時を迎える。
その双子が1才になる直前に同じ医師の旦那さんが病死した。
丁度私も体調が悪く、弔問には行けなかった。
子どもを連れて実家に戻り、仕事をしながら子育て。

大変だったと思う。先日あった時もその事を労った。
人生は非情というけれど、彼女にはまだ試練が待っていた。
乳がんで先日手術をしたと言う。なのに明るい彼女。
いろいろ話した。時々、折れそうになると淡々と話す。
そんな時は、元気を貰いに友を訪ねると言う。
思い出してもらって訪ねてくれた事に感謝する。

うわべだけ見ると分からないのが人。
それはどんな人にも当てはまる事実だと思う。
誰に対しても尊重する気持ちを持つという意味が沁みる。
時には、自分だけが…と思う気持ちに流されそうになる。

友は、自分が奮い立つのと同時に私にも貴重な勇気を
置いて帰ってくれました。心が満たされた。

人生に無駄な時間は1秒もありませんね。
生きている事が、色々な体験が、すべて意味のある事。
丁寧に自分の人生を生きて生きて。悔いの無いように。

聞いた話。
日本では安楽死は認められていません。
だけど海外諸国では、徐々に認める国が増えている。
友が言うには、いよいよダメだと思った時には
「カナダに移住します」と連絡するね。と
最後までカッコ良く終わらせようとする彼女に脱帽です。



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