ひとりは強い
「この世は変化するものだと思っていれば、
どんな事態に直面しても度胸がすわります。
孤独の問題も同じです。お釈迦様は、
人間は1人で生まれてきて、1人で死んでゆくと
おっしゃいました。最初から人間は孤独だと思っていれば、たとえひとりぼっちになったとしても、
うろたえることはありません。」
小説家であり尼僧の瀬戸内寂聴さんの意味ある言葉。
誰もがみんな、この世に生まれおちた時から、
ひとりで旅を始めた旅人です。
ひとりで生まれて、ひとりで死んでゆくのが
私達の宿命です。
それに対して、自分でなにも動こうとしないまま、
不安がっていても、人生を全うする事にはできないのです。
つまり、あなたの人生の監督も脚本も主役も、
あなたなのです。世の中はなんて素晴らしいのか、
自然はなんて雄大なのか、唯一無二の自分は
なんてありがたい存在なのか。映画の主役のように、
日常の中で、さまざまな発見や感動に出会うべきなのです。
なにかを失うことに恐れを感じて、
自分の中にあるいろんな問題を抱え込んでいる。
過去を捨てる事をしないで
より良い状態を求めていろいろなものを
次々と付け加えていっても溢れてしまうだけなのです。
過去を捨てられない人は、失うと進むべき自分の道が
分からなくなるという不安があるのかもしれません。
その不安は、自分の心が満たされていないことから
始まるのですよ。今からでも、余分に持ち過ぎた
いろんなものを捨てて削ぎ落とし、
一度何もない状態にして、一からすべてを構築する
のも潔くて良い思うのです。
部屋の中がスッキリすると、
心も清らかになって、自分に自信が湧き上がりますよね。
それと同様に、心の中の無駄なものを捨てると、
自分から周りの人に愛を捧ぐ余裕が生まれます。
そういう日常を感じられることこそが
自分の人生に色付けをしてくれるのかもしれませんね。