たったひとりの想いが
飛行機の離陸時に整備士さんや貨物を扱う人たちが
手を振って見送ってくれるのが、
今では当たり前になっていますが、誰が見ていても
気持ちのいい笑顔と挨拶ですよね。
もう何年前になるでしょうか?
離陸時に窓の外を見ると、整備士さんが1列に並んで
手を振っている事に気が付きました。
会社での決まりなのかな?と、気にもしていませんでした。
何度か同じ情景を眼にして、初めて調べてみました。
きっと、会社のマニュアルでルール化されているのだろうと
思っていたからです。
あるCAさんが書かれたコラムを見つけました。
始まりは、たった一人の整備士さんでした。
まだB-737型機が、飛び始めた1973年頃の話です。
飛行機が到着すると、次に出発するまでの間に、
必要なチェックをして、飛行機の安全を確認し
承認するのが、ライン整備士と呼ばれる方の仕事です。
たまに、運行乗務員(パイロット)に「いってらっしゃい」と手を振って見送る人もいたようですが
出発する飛行機に、手を振る整備士はいませんでした。
この「Good-Bye Wave」は、規定やマニュアルには
記載されていません。
規定やマニュアルにも書かれていない、一人の整備士さんが
始めた何気ない行動が、多くの人の共感を得て
世界中に広がった。
強制されたわけではなく、それぞれがそれぞれの意思で
その列に加わっていった。とても偉大なことだと思います。
それは、皆が同じ想いをもっているからこそ。だからこそ、つながっていったのでしょう。
自分で気づき、考え、動く。
それが、また新しい気づきをつくるのです。
マニュアルを超えた心のこもった行動。
心のこもった行為だからこそ、
想いが伝わり周りの人の気持ちも動きます。
たった一人が始めた、目立たない行動が世界中の
同業者を動かしたって凄いことだと思いませんか?
自分の想いを人に伝える事が、地道な行動が海を越えて
世界に繋がって行くのです。
日本人は、本当に素晴らしいと感じた記事でした。
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