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超低用量ピル(フリウェル)の服用を終えて~2年ほどの実体験まとめ

※女性の生理・月経についての話となります。苦手な方はここで回れ右して下さい

こんにちは、COCOA-MUのアカネです。
まだまだ雪が寒さが残る北海道ですが、日の長さなど徐々に春を感じられるようになった今日この頃。

本日は以前服用の感想を書いていた超低用量ピル(フリウェルULD・ルナベル)の服用が終了しましたので、終了までの感想や、今後のお薬のお話などをしてみようと思います。


超低用量ピルは私にとっては生活を支える大事なものだった

超低用量ピルの1クール目レポートはこちらになるのですが、

1クール飲み終わる頃には、副作用らしい副作用はほぼほぼ収まったように思います。
月経は薬を服用している3週間はピッタリと止まり、休薬期の1週間の間の内、3日前後の消退出血がある、という感じでした。
消退出血も日を重ねるごとに量が減り、酷い月経痛(生理痛)やPMSからも解放され、活動的になることができました。

月経がないこと、をベースに日々を過ごすことがこんなに快適とは思いませんでした。
消退出血のペースもほぼ変わらないので、スケジューリングもすこぶる楽。
こんなに良いものならもっと早く飲んでたら人生快適だったよ!と思うぐらい世界が変わったような感じ。
中学生の頃から月経が重くて、子宮筋腫があることも相まってずーーーーーっと人生の何分の一かを月経に引きずられていたことを思うと、超低用量ピルの服用、というのは私にとって素晴らしい体験が得られました。

PMSが酷くて産婦人科にかけこんで、月経を止めるという選択肢をくれたあの時のお医者様には本当に感謝しかありません。

副作用や血栓等のリスク面はどうだった?

超低用量ピルの副作用は色々あるのですが、まず嘔吐に関してはほぼ出ずに慣れた感じでした。これは体質によるラッキーだったかな?と思います。

これはピル服用で出てるだろうな~という感じの副作用は便秘でしょうか。別に服用しているお薬も便秘がちのお薬だったので慣れるまで少しきつかったですが、消退出血の時期にデトックスみたいに出たりとかしてました。
ちなみに便秘薬は酸化マグネシウムを精神科の方で処方していただいてます(精神科の方は自立支援医療制度を利用しているので、お薬も安いのです…)

血栓に関わる数値は定期的に血液検査を行っていましたが(私の場合精神科でも検査するので、そちらを産婦人科に共有してもらっていました)、確かに血栓のリスク数値(血液ドロドロとかみるのですね)は上がっていましたが、どこかで上げ止まりして、特に問題なし、といった感じで飲み終わりまでいきました。

血液がドロドロにならないよう、水分補給に関しては担当医からも口を酸っぱくして言われていたので、ピルの服用前に比べては摂取量は増えたように思います。
とはいえ、私の場合はピリピリするほどの数値、またピル服用を止められるほどの数値までは上がらずに済みました。
また数値が上がったことによる身体影響もほぼありませんでした。

でも特に気を付けなければいけないピルのリスクはここで、これがピルの服用終了にもつながりました。

2年間お世話になった超低用量ピルとのお別れ~ジェノゲストの服用へ

実はいつから超低用量ピル飲んでたっけと、自分ではちゃんと覚えてなくて、note書いておいてよかったなって思いました(笑)
ほぼ2年前のことだったんですね。

ピル服用の終了をほぼほぼ宣告のように言われたのは1月の中旬の定期診察の日でした。
担当医さんは前回(11月)に話したようにドヤ顔してたし、何なら電子カルテにも服用中止の話が書いてあるのが見えたんですが、私は全く聞いていませんでした。
まぁ聞いた聞いてないの問答してもあんまり意味ないから引っ張らなかったですけど、と診察の時はそう思ってました。
勿論その場で「ええ~~嘘でしょお~~!!!」って感じになっちゃいましたけど…。

服用中止の理由は分かりやすいですね「加齢による血栓リスクを避ける」これですね。
そもそも40歳を過ぎてのピル服用はあまり推奨されていない(以前より変わった今の担当医さんによると)ですし、まぁ私も閉経までピルは飲み続けられないというぐらいは分かってました。

ここで担当医からは二つの選択肢が提示されました

1.ピルの服用を中止し、月経を戻す
2.ピルの代替薬として、ジェノゲストの服用を開始する

1の選択は月経のない日々の快適さを知ってしまったら完全になしでした…またあの地獄のような日々が戻ってくるのか、今折角デイケアにも安定して通えていて、その先も見据えているのに色んなことに支障が出かねない…そんな理由で月経を戻す選択肢は取りませんでした。

ということで、2のジェノゲストの服用を開始する、ということに決めました。
一応担当医からはもう少しピル飲んでもとは言われたんですが、この先ジェノゲストを飲み続けていくなら、早めに切り替えて様子見た方がいいだろう、と。

こんな感じで約2年お世話になった超低用量ピルとは2月中旬にお別れを告げ、ジェノゲストの服用を開始しました。

ジェノゲストってどんなお薬?副作用とかは?

さて、代替薬として提案され、服用を開始したジェノゲストですが、実はこれ、振り返って記事を読むと最初の選択肢にあったものなのですよね。

改めてどんなお薬か簡単にご説明いたしますと、ピルとは作用機序が違い、こちらは「ホルモンに作用・アプローチするお薬」となります。
今回服用に際し、担当医から説明された副作用としては、まず「不正出血」があること、そしてホルモンに作用するお薬のため、「更年期障害」のような症状が起こる場合があること、の大きく2点です。
私の場合、既に月経を止めている状態につき、もしかしたら月経が止まったままになる可能性もあるかも、とも言われました。

超低用量ピルとの服用の違いは、ジェノゲストは基本的に「飲み続けるお薬」となっています。ピルと違って休薬期がないのですね。
その分、ジェノゲストに関しては服用は1日2回、朝夕食後に服用しています。
服用前に色々調べてみたんですが(あまりこれ良くないんですけどね…)1日2回というより、12時間おきに服用、というのが一番良いみたいです。
私の場合は朝食が7時、夕食が18時、なので今のところはほぼほぼ問題なく飲めているかなと思います。

また、超低用量ピルとの大きな違いとして薬価の違いがあります。
ジェノゲストの方がお高いです…ピルの1.5倍くらい…もうちょいかな…?
かといって、生活水準下げる方がきついし、月経戻した時に必要なあれやこれやを思い返すと、ジェノゲストの薬価でもまぁ納得できるかなぁ、と。

ジェノゲストの私の把握してる概要としてはこんな感じです。

服用前に不安がドババババー~納得のいってない自身とのすり合わせ

ここまで書いてきて、「まぁスパッと気持ち切り替えて薬変えたもんだ」と思われていたら、全くそんなことはなかったです。
そりゃ作用の全く違うお薬に代わるわけですから、不安障害を持つ私としては久々にきたドババババーの不安。

お薬が変わった当日、産婦人科の診察は金曜のデイケアの合間に行って、戻ってきてプログラムをこなして帰宅する、という流れだったので、その間はあまり気にしないで黙々とプログラムをこなす、という感じだったのですが…

帰宅して家族に薬の話をし始めたら涙が止まらなくなってしまいました…

もう久々のベーベーお子さま泣きです。自分でもビックリするぐらい涙と嗚咽が止まらなくて。
自覚したのは「薬が変わる」ということに表向き納得はいっていたように思って、その実は全く納得いってなかった、という気持ちの齟齬でした。

かといって服用の変更が変わるわけもなく、この不安はどうしたもんかと、次の月曜のデイケアまで悶々とした気持ちのまま、少しずつ落ち着いてはいたものの、お風呂で一人になるとメソメソ泣いているような数日間を過ごしました。

さて、この気持ちをどうしたらいいものか?とデイケアの日まで考えて、出た結論は至って単純かつ、一番私に必要なものでした。

「デイケアの担当さんに今気持ちと、これからどうしたいかを相談しよう」

でした。

デイケアには通い始めて七か月ほど経ちましたが、担当さん(私の担当さんは温かい雰囲気の科の看護師長さんです)には度々何かあったらお話を聞いていただいています。
とはいえ、時間を取ってもらって相談してもらおう、となったのは初めてのことで、そこでも少し緊張がありました。

月曜、いつも通りにデイケアに行き、朝のラジオ体操前の30分ぐらいのお時間を担当さんにいただいて、お話をさせてもらいました。
薬の変更で不安があること、副作用に絡んで、期日やメンバーが確実に決まっているプログラムへの参加に自信がなくなっていること、薬に慣れるまで一回仕切り直してペースを作り直したいこと、思ったことを正直にお伝えしました。

その間もベーベー泣きがやっぱり収まらなくてタオル持ちながら話してましたが、担当さんは落ち着いて、ひとつひとつのことを一緒にかみ砕きながら、今後はこうしましょう、こう変えましょう、とりあえずどういう症状が出るかは私も担当さんにも分からない訳で、日々の一個一個を基本は今まで通りにマイペースこなしていきましょう、となりました。

ここでの気づきは私は副作用に悩まされた時、デイケアのプログラム参加に支障が出るのが一番嫌だったのかもなぁ、ということでした。
なので、担当さんにお話を聞いてもらった後は、不安はほぼほぼ止みました。
不思議なものですね、お話を聞いてもらうということは。
そしてそういう何でも相談しやすい環境を作ってくれているデイケアという場所が改めてありがたく、私はここがとても好きなんだなぁ、と感じました。

こんな感じで不安とは折り合いを付けて、いよいよジェノゲストの服用がはじまりました。

ジェノゲストを二週間ほど服用して~今のところは大きな変化なく

ジェノゲスト服用前の不安に折り合いを付け、まぁ完全に不安がなかったと言えば嘘になりますが、割とスッキリとした気持ちで2月の中旬からジェノゲストの服用を開始しました。

1日2回の服用を忘れない、ということが大切なお薬ですが、私は普段から朝・昼・夕・就寝前に定期的に飲む薬があり、一週間分、時間別にお薬を入れる…あれは何ていえばいいのかな、下げて入れておく袋?を使っています。
そこに新たにジェノゲストが加わり、お薬増えたなという感覚はあるものの、「なんかいつもの薬と一緒に飲んじゃえーエイヤー!」って感じで2週間ほど服用しました。

今のところの状況ですが……何も変化、ありません。

薬の服用はピルの休薬期明けからスタートさせたのですが、まぁうんともすんとも不正出血は今のところはなく。勿論月経も止まったまま。
更年期?っぽいものは長期間飲んだら加齢も含めて出てきたりするのかな…今のところはコレといって目立った症状はありません…便秘が変わらないぐらいで…。
ピル止めたら便秘少し解消するんじゃないかな~って少し期待してたんですが、あんまり変わらないので、まぁ変わらないなりに過ごしています。

デイケアにも通常通り、2月も無事に無遅刻無欠席、プログラム全参加で終了しました。3月もこのままいけそうだったら、4月から週3通いをいよいよ週4に増やす予定です。

現状これはとてもありがたく、出来ることならこのままでいてくれたらいいな~と思いつつも、何かあった時はその時だ!と、一日一日、「日々是良きかな」を大切に過ごしています。

月経・生理を止める選択肢を取り続けること~前向きな自分になりたいから

今回は超低用量ピルの服用の実態から、お薬の変更のあれこれについて綴ってみましたが、いかがでしたでしょうか?

私にとって月経は本当に人生・生活の質を大きく下げ、活発な活動に影響する本当に辛いものでした。
それをリスクはありつつも、助けてくれたのが超低用量ピルや、ホルモン剤となります。
私はこれからもこれらのお世話になり、前向きな自分でいられるように助けてもらうつもりです。


人によってはリスクを鑑みて(特に妊娠を希望されている方など)、服用ができない方も多くいらっしゃると思います。
ですが、もし服用の条件が整っている方で、月経・生理に悩まされている方は、産婦人科で超低用量ピルやホルモン剤といったものの相談はしてみてよいと思っています。
今はオンラインでもピルを服用出来る環境ができつつありますが、私としては各種リスクの検査などが定期的に行える環境が良いと思っており、極力産婦人科のご利用をお勧めしたいところです

以前の記事も私が思っているよりずっとご覧いただいている方が多かったようですので(ありがとうございます!)、今回の記事も超低用量ピルやホルモン剤などの服用を検討している方や服用中の方にとって、一つの参考になればと願っております。

またジェノゲストの服用を続けて変化がありましたら、記事にしたいと思います。
皆様の一日も「日々是良きかな」でありますように!


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