#29 母と私の葛藤
気管切開の選択
呼吸状態が少し悪くなり、吸引での窒息事故などそろそろ気管切開の選択が出てきていました。
専門医のF先生には、3日置きに今はこんな状態ですとメールして、少しでも前回と変わっていると電話で診察して気管切開のお話しがでました。
私には2年ほど前から気管切開が必要になる可能性も、F先生は話していました。だから私は
「あぁ〜来たか…」
という感じでした。
でも母はかなりのショックを受けていました。
でも待ったは効きません耳鼻咽喉科への受診の日程が組まれ、私は母と叔母と受診しました。
耳鼻咽喉科を受診
耳鼻咽喉科では気管切開では誤嚥性肺炎で術後半年以内での死亡率が高いことが伝えられ、誤嚥防止術をして永久気管孔を作成してくる手術が一番良いという結論に至りました。
永久気管孔なので再生術はなく、咽頭を閉鎖する手術になるので音声は消失します。
しかし自分のためやった方が良い事は確かです。
でも母の気持ちになると即答でお願いしますとは言えなかったです。
母の気持ち
母は気管切開でも話せる方法(呼吸器装着下でも)を探し、やっと見つけSTに提案しこれならやって見る価値はあると言う一声で気管切開に踏み切りました。
母にとって私との会話があったから、毎日仕事から疲れて帰ってきても、私の介護が出来ていたんだと思います。
だからこの声が聞けなくて…
会話ができなかなったら…
どうしたら良いの…となったはずです。
診察室でも母はその場で取り乱してしまいました。
F先生の叔母さんも同席してもらった方が良いかもとアドバイスもらっていたのが良かったです。
ある程度どんな手術をすると言う話で今日は終わり、母の心を落ち着かせやるとなったら再診となりました。
診察後F先生にメールをして、手術は受けるべきだとこれはあなたの身体の問題ですと少し怒られてしまいました。
母の説得
数日して、叔母さん、叔父さんが母に話をして説得しようと家に来てくれました。でも母はその前にF先生からお話しされたようで、耳鼻咽喉科にも手術のお願いの連絡を入れてくれていました。
術後
今は音声はないコミュニケーションですが、他の色々な方法で楽しくやっています☺︎
誤嚥防止術の成果
今までは口からは何も食べることは出来ませんでしたが、今はカップのプリン1/4程を1日かけて食べています♪
やっぱり口から何かを食べるって最高‼︎