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関係性のデザインで生きやすい社会をつくる

タイトルのスケールがデカい。(笑)

でもそのくらい、「関係性」について問い直すことの重要性を感じた経験がありました。

WSDの動画の講義がまだ残っていたので、
「ワークショップにおける”関係性”を問い直す」という新井英夫さんの講義を見ました。

率直に言うと、感動しました。
新井さんご自身の体験から言える関係性のデザインの必要性と、ワークショップにはそれを実現できる力があることを、信念を持って伝えていただいた内容でした。

その動画を見てウワ〜〜誰かとシェアしたいヨ〜〜となりまして、一旦noteにて消化。供養。

新井さんはWSDに長く携わっていたそうなのですが、
いまALSという難病を患っているとのこと。
ご自身が不自由の多い身となったことで、誰もが生きやすい社会について感じることが増えたのだと思います。

新井さんのお話で印象的だったのは、「障がい者」と「障害者」、どちらの表記を使うかということです。
これは、以下の「個人モデル」と「社会モデル」の考え方を背景をもとに考えられます。

個人モデル
障害者が困難に直面するのは「その人に障害があるから」であり、克服するのはその人(と家族)の責任だとする考え方

社会モデル
障害者が困難に直面するのは、「社会との関係の中に障害が生じるから」であり、社会の側が変われば障害でなくすることができるという考え方

一見、前者の呼称のほうがマイルドに見えて使われがちですが、「障害」になるのは社会の責任であると言う考え方から、後者を意図的に使われることもあるのだそうです。

この「社会モデル」の考え方から、その人の能力や属性のせいにするのではなく、その人を取りまく関係性が変われば、できるようになったり、やりたいと思えたりするのでは?、さらにはこれを実現できるのがワークショップなのでは?というのが新井さんの主張であり、私が感銘を受けた部分です。

関係性を問い直すために大事なのは、
「属性ではなく固有名で見ること」

「介護者が被介護者を助ける」というように属性で関係性を定義するのではなく、「山田さんを助ける」というように、属性や肩書を外してその人そのものを見ることで、上下や力関係を排除した関係性が生まれるのだとのことでした。

私はこの講義で、ワークショップの可能性を感じられたことが嬉しかったです。

場づくりってその価値が目に見えなくて、結局その価値は人の見方・とらえ方次第で変わってしまうはかないものだと思っています。
場づくりに向き合うことは本当に意味のある仕事だと思って、今企業のワークショップや研修の企画を行っていますが、そのはかなさに、場の価値は自己満足なのではないか?と感じてしまうこともありました。

でも、もっと広い視点で見た時に、ワークショップのような場は、社会の複雑な関係性が絡み合った問題や、関係性が凝り固まってしまったことで生まれているしがらみを解決する手段であることに気づくことができました。

ダイバーシティの考え方がますます高まっていくであろうこれからの社会において、きっと場づくりは重要な手段になっていくだろうな、と感じることができました。

WSDが終わってはや1か月が経ち、ここ1カ月は遊びと仕事に没頭していましたが、この講義を聞いてまた学びのスイッチが入ってしまったように感じます(笑)

(蛇足ですが、やっぱり何かに対して子供のように好奇心が高まって、想いを止められない!!という状態の自分が一番自分らしいし、そういう自分が一番好きだなと思います。)

新井さんのワークショップ参加してみたいなあ。
もうご本人の体調的に厳しいのだろうか…?
WSDの他の講義にも一部出演されていて、そのとき一瞬実践したワークでさえもものすごく引き込まれたのを覚えているので、ぜひ機会があってほしいです。

なんだか、私がこの講義で感じた感動の1/4くらいしか言語化できていない気がする...。
受講期限切れる前に、もう一度観ます。

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