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オリーブの木に秘められた      温かな愛のメッセージ

今日は一年に一度だけ彼に会える日です。
嬉しくて嬉しくて涙が汲み上げ溢れてきます。


やっとあなたに会える。
この日まで頑張る自分でいたので、
一年に一度のこの日がとても幸せです。

一年という月日は他の人にとっては
とても耐え難い時間ですが、
不思議なことに、二人にとっては
離れている時間も心が通っていたので
いつも側に感じれる。




離れている時間も不安になることは
ありませんでした。


彼といれるものなら、
お金も地位も名誉も
何もいらないとさえ思えました。



自分の命と引き換えにしても
いいくらいに互いが真剣に
愛し合った人です。



もうすぐあなたに会える。
あなたのその温かな胸に
辿り着ける。




そんな中、二人の仲を試すように
女が現れます。


彼に甘い言葉で囁きます。
甘い香りで誘います。



甘い密をあげるよ、
ここにおいで
こっちへいらっしゃい



甘い誘惑を何度も打ち消そうとしましたが
心の弱さには勝てなくなりました。


とうとう彼は誘惑という甘い香りに
我慢出来ずに引き寄せられてしまいます。



女の甘い密を口の中いっぱいに
広げます。

彼の頭も意識も
もうろうとしてきます。






なんて心地良いんだろう。
楽園だ、天国みたいだ。



ずっとここにこうしていたい。



彼はベッドに横たわり
眠りに堕ちました。



彼はわたしの知っている
わたし色ではなく、

その女の色に少しずつ染まって
いきます。



その姿を見ていられず
彼女は大粒の涙をこぼします。




悲しくて悲しくて伝える
言葉も出てきません。



彼に伝えたくても
伝える言葉が出ません。




そうして彼女は、
悲しみと怒りに必死に堪えながら
優しさというオリーブの実を
彼の元ににそっと置いて
立ち去りました。




過ちも罪も憎しみも
すべてを優しさに変えて
彼を包みます。





お願い目を覚まして
わたしの事を思い出して。




彼の頬にそっと手を添えて
ただただ優しく温めました。




オリーブの実には、二人の沢山の
抱えきれないほどのオリーブ島での
思い出や愛がぎゅっと詰まっています。



彼が女と甘い楽園で、
しあわせを感じられるのは
ほんの僅かな時間だけでした。





浅い眠りから、少しずつ
目を覚ましていったのです。



彼女が置き去っていった
オリーブの実をかじりながら
彼女を思い出し我に返ります。 



オリーブの実をかじり
彼女の心からの寄り添ってくれる
真の優しさに包まれます。
その優しさで涙が溢れてきます。



だんだんと浅い眠りから目を覚まします。



目の前にいる女の
真の恐ろしい姿を見て
顔が青ざめます。



そう、
女の隠していた真の姿は
エネルギーヴァンパイア
だったのです。

私はエネルギーヴァンパイア!!




愛の吸血鬼。
愛のエネルギーを奪うのが大好きなの。
他人のしあわせが嫌いなの。




他人のしあわせを
壊すのが大好き。



もっと欲しい

もっと欲しい





彼の骨まで血をエネルギーを
全て吸いとりたいの




まだ足りない

もっと欲しい




愛のエネルギーを吸いとる女なの。

私はエネルギーヴァンパイア!!

愛の吸血鬼。


彼は青ざめて完全に目を覚ましました。


彼は三度目の罪と過ちを犯したのです。




罪と過ちを打ち消すためには二人にはある事を
乗り越える事が必要でした。



彼は恐怖から目が覚めて、
必死に彼女を探します。

ごめん、本当にごめんね。




必死に何度も何度も謝り、
もがき苦しみます。
彼女を思うと胸が苦しくなり、
痛みます。



彼女にまた再開するためには、
今よりもっと高い場所、
ステージに上がらないともう二度と
会えなくなってしまいました。



もっと高い場所、
ステージに上がる為に必要なこと
その答えがあるという
オリーブの島まで
彼は必死に船を漕ぎ始めます。



必死に答えを探し、
苦しみもがき続けます。

その島は、今の自分よりも
もっと高い視野を持って
本当の真実だけを見つめられる
魔法の島です。




その島の景色からは美しい島々や
海の景色を360度見渡せれる
魔法の島です。




やっとオリーブの島に辿り着き、
オリーブの木に吊り下げられた
オリーブの木の神様から
メッセージを受け取ります。


オリーブの島の木に宿る神様からの
メッセージが書かれてありました。




まずはありのままの自分を受け入れ
愛する事が、

人を愛する力に変わる。

永遠に変わらない愛に繋がる。


二人は自分を何処かで好きになれずにいて、
自分を認められないままでいました。



どんな誘惑も打ち消し、
本当の意味で人を愛するためには、




まずは今のありのままの自分を
まるごと認め受け入れ
愛する事が必要でした。


また同じステージに立てるように
また逢えるよう
二人はありのままの自分を愛し始めます。



過ぎ去っていった幸せに
気づけた時に
人は幸せだったと気付きます。



どうして人は大切なものを
失ってからでないと
幸せに気付けないんだろう。


今なら伝えれる、
あなたへ伝えたい言葉も、

今なら与えられる
あなたへの優しさも



後になって大切だったと気付きます。




幸せだったと気づいた時には
もう遅いのです。




お互いの信頼を取り戻すためには
長い長い時間が必要でした。


時間が心を傷を癒し、
疑いのない純粋な心、
お互いを信じ想う気持ちが
二人の距離を近づけてくれます。




変えられない過去を変えようとせず
未来に目を向けようとした時に、
明るい未来が開けてきます。




もう後ろを振り返らないと思う事で、
自分の弱さが強さに変わっていくのです。



今日も島々のオリーブの花が
一面に咲き始めたよ😊


未来に希望を持ち
精一杯強く逞しく花を
咲かせます。


最後まで読んで頂いてありがとう。


心を込めて
なーみんより


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