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真の優しさに触れて



今までに見たこともないあなたの姿。
酒に酔いつぶれ、
何もかもが嫌になっていたんだと
投げやりにあなたが呟く。
今まで見たこともないあなたの姿。

これが本当のあなたの姿なの?



これが本当の僕の姿だよ
とあなたは呟いた。

変わり果てた姿を見て、
頬に涙伝がう。



涙を優しく何度も拭ってくれた
あなたの最後の優しさ。




最後に夜桜を見せてくれた


微かなあなたの優しさだけは
残っていた。





あなたはもう私の方を完全に
向いてはいないのだけれど。



お願い、
行かないで、
行かないでくれと
何度も抱き締める。



あなたの矛盾した心。


僕の心は弱いんだと
君はずっと言ってたね。




あなたと私が出会った意味。

あなたと私は、
生まれてくる前に、

「自分を大事にする」と
自分と誓約し生まれてきたんだよ。


その為にほんの一瞬
お互いすれ違い
裾触れ合い
学び合うためだけに、
二人は出会った。



私とあなたが出会った意味は、
ただそれだけなんだよ。



だから出会った悲しみも、喜びも
一瞬の時だもんね。



宇宙の破壊と再生
流れに上手く乗れずに辛かった。


逆らえば逆らうほど苦しみや痛みが
返ってきて、
強制的に再生させられる。

この流れにさえ乗れば苦しみを
味わう事もないのに。



ガイドからのメッセージにも直感では
何度か受け取れていたはずなのに、

その選択でいいのかと自分自身を信じきれず
手放す事を怖くなっては選択を拒み、


私はどうしたらいいのか
解らず迷子になった。



宇宙の流れに逆らい、
悲しみの底はどんなものなのか。

その痛みに強く触れてみたくて
誰も届かない深い海に沈んでみた。

とても孤独で心が痛くて
生きてる心地がしないよ。



悲しみの底で聞こえてくる
微かな声。
微かな光。




今までに触れたことない
優しく温かい光と
微かな声。



わたしもその光に触れたくて、
手をそっと伸ばしてみたの。

その微かな声がわたしを励まし、
勇気付けてくれる。



温かい希望の光。
今まで触れた事のない真の優しさに
心が温まる。



触れた瞬間光が消えてしまわないか
凄く怖くなったんだ。



真の優しさを心の底から
感じてみたい。

心の底から一緒に微笑んでみたい。




今まで感じた事のない、温かい光、
安心の場所。



もう少し、
もう少し手を伸ばせば届きそう。



どうして痛みや苦しみを痛いほどに
味合わないとたどり着けないのかな。



遠回りして遠回りしてやっと見えてきた、
心から安心出来る場所。



温かな場所で早く眠りに尽きたい。



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