自己肯定感
自己肯定感。
高ければ高いほどいいとされる。
私は自己肯定感なんて皆無だ。マイナスだ。
自分のことなんて,どうやって好きになれるんだろう。
私は自分でも意識しないうちに,自分で自分のことを下げる発言をする。「私は馬鹿だから」
「みんなの方が上手に出来るよ」
「まあ私はゴミなので」
一度,友人が本気でやめろと言ってくれた。
「何でそんなに自分を否定するんだ。」
「自己肯定感をあげろ。」
それからずいぶん苦しんだ。
どうしたら自己肯定感をあげられるだろう。
どうしたら自分のことを認めてあげられるんだろう。
どうしたら自分のことを好きになれるだろう。
自分のことが好きになれない自分が嫌になった。
自分のことを下げる自分が嫌になった。
どれだけ考えても自分に自信が持てない自分が嫌になった。
これは,無理だ。
自己肯定感を挙げようとすればするほど,自分を認めようとすればするほど,自分が嫌いになっていく。苦しくなる。
訳が分からない。
しばらくは考えるのをやめていたが,ある日,ふと思った。
「自己肯定感が低い自分なら受け入れられる?」
ほんとうに,ふと思った。
多分,自分を否定し続けることは淡々と苦しかったんだと思う。
その中で,今の自分を無理に変えなくてもいいなら,少し楽になるような気がした。
少しでも楽になれるなら。
少しでも今の自分から変化できるのなら。
自己肯定感,低くてもいいんじゃないかな。
そう思ってから,私は自己肯定感についてあまり気にしなくなった。
あえて言うなら,今でも自己肯定感は乱高下している。
一度壊れてしまった心を持っていると,人より感情の起伏が激しく,不安定であるのは否めない。
めっちゃ自分のこと好き!と思う時期もあれば
無理。って思う時期もある。
でも,これでいい。
そう思うと少し楽だ。