読書録『BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらは何をしたのか?』
この紹介文にあるように、私も会社に本書を持ち出すひとりになりました。(笑)
こんにちは、リケジョサラリーマンのここです。
今日は最近読んだ本のシェアをしたいと思います。
タイトルは
『BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらは何をしたのか?』
という本で、2024年4月に発売されヒット中の本のようです。
私は紹介されて知ったのですが、会社のプロジェクトでも個人の小さなプロジェクトにも役に立つ、読んで損はない本だと思います!
著者のベント・フリウビヤさんは、メガプロジェクトの研究(計画管理学)をするオックスフォード大学の教授さんです。
超要約
超要約ということでどんなことが書かれているのか私なりに抜粋・要約してみます。
プロジェクトの失敗と成功をもたらす、普遍的な要因を考える本
(鉄道建設やダム建設などビッグプロジェクトの成功例と失敗例を示しながら、その成否を分けるのは何かをデーターとともに示してくれる)メガプロジェクトの鉄則「予算超過、期間延長、便益過小」の繰り返し
全136カ国の20種超の計1万6000件をこえるプロジェクトから分かったこと →予算・工期・便益の3点ともクリアするプロジェクトは、わずか0.5%プロジェクト予算オーバー率のシンテール(正規分布)とファットテール
※ファットテール:極端な外れ値がずっと多く裾が厚い分布
→ほとんどのプロジェクトはファットテールで破滅的な失敗に終わるリスクがある
例)
・ボストン高架高速道路の地下化プロジェクト:予算の3倍のコスト、遅延
・スコットランド議会議事堂:3年遅れ、コスト超過率 978% ・ITプロジェクト:コスト超過率の平均 448%ビッグアイデアの成否の要因
・人間の心理メカニズム
・権力良くない: 素早く考え、ゆっくり動く
良い: ゆっくり考え、素早く動くピクサープランニング
公開版はバージョン9くらい
このプロセスでは大まかなアウトラインから細かいディテールに至るまでのあらゆる部分が精査、検証される
→実行フェーズに入る前に、曖昧な点がすべて解消される
所感
今仕事で大きなプロジェクトを担当しているのでそれを頭に思い浮かべずにはいられませんでした。
色々な成功例・失敗例から、大きなプロジェクトのリスク、大変さを実感することもできました。
そして、
誰もやったことはやらない方が良い
悪いプランニングは問題や課題、不明点が先送りされる
人は考えるより早く一つに決めたい
自分のプロジェクトを唯一無二と思ってしまう
などなど
この本に出会わなければ当てはまったであろう罠がたくさんあることが分かりました。(それを知ってなお、罠にはまらない自信は100%ではないです。。。それだけありがちということですね)
そして、本書を読み終えて多くの学びがありましたが、
今のプロジェクトを進める上て必ず取り入れようと思ったのは次の3点です。
十分な情報をもとに「何のために、なぜやるのか」を明確にする=目的を見失わないこと
ゆっくり考えて、素早く動く
実行フェーズに入る前に曖昧な点を解消する、極めてリアルで精密なモデルを作ること経験のパワー
最初・最大などに目を奪われずその分野におけるプロ、経験者の意見に耳を傾け、手を組む
冒頭にも書きましたが、この本で学んだ内容はぜひチームの皆さんにも共有したいと思います。
最後に
本の中でもあったのですが、
がこの本にあることは鉄道建設など大きなことだけでなく、家のリフォームなど小さなプロジェクトにも当てはまります。
なので、個人のプロジェクト(デザインで副業を始める)ということに関しても、特にスケジュールに遅れが出ないように目的を明確にして、類似のプロジェクトから学びながら進めていきたいと思う。
興味を持ってくださった方はぜひ手に取ってみてください!
以上