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「老い」 気軽に外に食べに行けない

今や財布を忘れても、スマホは忘れられない。
何といっても何をするにもとにかく便利ですから。

LINEだって使いこなせてるかは分からないけど、
今までのメールよりはう~んと便利です。
分からないことも、音声で調べてくれるし
便利なことをあげればキリがない。

ですから、ガラ携が壊れたら
この際、簡単スマホに買い替えれば・・と思うわけです。

でもアップデートを受け入れるには期限がある


スマホから元のガラ携へ

簡単スマホを持ったものの使い方が分からない。
電話がかかってきても出方が分からない。
教えてもうまくできない。
メールができるのにLINEはできない。

そのうち、できない尽くしになり、
携帯しないようになり、
行動範囲が狭まり始めます。

そうするとちょっと嫌なことが起こってきます。
言葉をかけても反応が遅くなったり
興味のあったことに興味を示さなくなった。


そういえば、年老いた母宅をリフォームする際に
万が一火災でも起こすと大変だからと
オール電化のキッチンをプレゼントした話を思いだした。

久しぶりに帰郷してみると母がおかしい。
料理が好きだった母がキッチンに立たないの?
使い方が分からずに、最初は聞いていたけれども
同じことを聞くのは申し訳ないし恥ずかしい。
結局、使い方が身につかずそのうちに
総菜を買ってくることになって
一気に老いてしまった。
とっても悔やんでるって。


オール電化のアイランドキッチン

世の中は猛スピードで利便性を問う方向に進んで
そのことを歓迎できる世代が大半を占める中
個人差はあれど身につかない人にとっては、便利でも何でもない。
取り残されたような寂しさを感じることも多々ある。

どこに食べに行っても、お茶やお水を持ってきてくれ注文を受けてくれた時代はもうなく、お水や注文はセルフ。
注文品も配膳ロボットが運んでくれ、精算も座ったままできるシステムは、
社会見学の場を設けてもらわなくっては核家族の多い中、一人ではとても敷居が高い。

配膳ロボット

せめて、その人たちに求められた時には丁寧に教えて差し上げようと心したい。





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