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「死別」辛い記念日をコントロールする

死別の悲しみは行きつ戻りつで、回復傾向にあるなあと感じることがあっても、突然、悲しみが襲ってくることがあります。
ほんのちょっとしたことで、悲しみを辛く感じたり、重く感じたりするものです。

過ごしやすくなるこれからの季節から年末や年始に向けて、故人との思い出や〇〇記念日がある方も多いことだと思います。
多くの人方が辛く感じる「記念日」に起こる記念日反応。

自分や故人の誕生日、結婚記念日、クリスマスや正月等の家族の思い出の日等は、遺されたものにとって象徴的であり、こういった日には故人をことさら強く思い出し、さみしく、悲しい思いが募り、抑うつ的な気分になる事が多くあります。(例えば、クリスマスの日やお正月に、道行く楽しそうな人の姿を見ても反応します)

まずは記念日反応が起こることを知ってください。

記念日反応をコントロールするための役立つリストを紹介します

アイオワ大学にある児童専門病院の死別者向けニューズレターの1998年11月2日号-MSW [医療ソーシャルワーカー]でグリーフ・カウンセラーのレオン・ルイスによる:「悲しみに言葉を」ジョン・H・ハーヴェイから引用)
  • 現実的になる。祝祭日には魅惑的な気分になるとか、自分の問題が解決されるというような期待を持たない。

  • 悲嘆という現実を受け入れる。自分の感情に素直になり、それを押さえ込もうとしない。泣きたければ、泣きたいだけ泣く。祝祭日が喪失感を強めることがあることを理解する。

  • 人生のなかで良いことを探す。健康、家族、友人、仕事、なんでもよい。自分が大切に思っていることに対して感謝の念をもつ。それらを書き留めておき、自分の人生には何も良いことがない、という気持ちになったときにはいつでも見られるようにしておく。

  • 自分の体調に細心の注意を払う。バランスの良い食事をする。砂糖やアルコール、たばこ、カフェインは最小限にする。休養を十分に取る。身体のためによいと思うことをする。時間を十分にとる。何か自分だけの特別なことを定期的に行なう。

  • 自分がやるべきだと思っていること、やってはいけないと思っていることについて、過度の期待を持たないこと。たとえば、すべての誘いを受け入れる必要があるのかどうか考える。物事を無理に引き起こしたり完璧を期したりしない。それは逆効果になるだけである。

  • 自分を最もよく支えてくれる人と一緒にいるようにする。特別の日のためには特別な計画を前もって立てる。家族に前もって自分の計画を知らせる。自分に何が必要か、家族に何を期待しているか伝えておく必要がある。

  • 自分の経験していることを本当に理解してくれる人を見つけて、その人に自分の気持ちを打ち明ける。悲嘆のサポート・グループにいる友人は、祝祭日の時期には指示や助言や親しい交わりの源泉として実に貴重な存在である。

  • 死者に敬意を表わす特別な日のために、簡単な記念の儀式を作っておく。簡単なものであっても、人生の変化に意味を与えてくれるし、苦痛を乗り越える助けにもなる。

  • ユーモアのセンスを失わず、できればさらに養う。祝祭日を過度に生真面目なものにしないようにする。もし深刻ぶったり張りつめ過ぎていると感じたら、良い意味での笑いを盛り込むようにする。馬鹿げたこと、滑稽なことを自分でやってみる。笑いは緊張とストレスを和らげる良い方法である。

  • 自分白身の持つ精神力を信頼する

グリーフからの回復には長い時間が必要です。
この中で「これならできる」と思えることから始められてはいかがでしょうか。



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