意味なんかないさ、暮らしがあるだけ。ただ腹を空かせて、君の元へ帰るんだ。【読書感想文】
タイトルを読んで、ふとメロディを口ずさんだ人はいないだろうか?星野源のエッセイ「いのちの車窓から」を読むと、かの有名な楽曲「恋」の歌詞であったこの言葉が生き生きと蘇ってくるようになるのだ。
星野源は俳優、音楽家、文筆家と枠にはまらないマルチに活躍する時代を代表するアーティストだ。
ファンからは『源さん / ちゃん』という愛称で親しまれ、ラジオを聴くとそれはそれは人柄の良さが滲み出ており、心地よい。
人柄の良さ、というより自然体なところがいいのかな。
そんな源さんが書いた、4作品目のエッセイ「いのちの車窓から」を読んだ。
エッセイを開くと、声を出して笑い、懐かしい気持ちになったり、こういう言葉の紡ぎ方が好きなんだよなあと思う言葉に多く出会えた。
特に世間でも話題にもなった、新垣結衣さんとのエピソードが好きすぎて暗唱できるほど、何回も読んでしまう。
特別だと思っていた相手が自分と同じように『普通』だと気づいたとき、親近感が湧くのは誰もが同じなのだ。
こう言い切る源さんはやっぱりかっこいい。
周りの人に触れながら、未来に向かって立ち止まることの知らない人だ。
しかも、辛そうにするのではなく常に楽しそうなのだ。
絶対、そんなことないはずなのに。
なんだかラブレターみたいになってしまったなあ(笑)
歌詞という言葉でいつも幸せと感動を届けてくれるあなたが大好きです。
そんな大人に私もなりたい、ちょっと周りの人に優しくしたくなる、そんな1冊でした。
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