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がんの講演会に参加して
先日、息子の学校で『日本のがんの現状について』という講演会が開かれた。
それによると、がん細胞は人間の体内で毎日生成されているそうだ。
そこからその細胞をやっつけるわけだが、その力が50歳を過ぎた頃から落ち始め、また個々の生活習慣などが加速させるということだ。
私もあと数年もすれば50歳になる。ドキッとした。
さらに私の旦那においてはタバコもお酒も量が多いので、いよいよどうにかしなければいけないと思った。(でも実際は今まで何度言っても聞いてもらえず改善されずにきているので、半ば諦めている。)
がん患者側からの声で、周りの人にはどう接して欲しいかという点においては、『いつも通りに接してほしい。』、『「かわいそう」と泣かれて悲しかった。』、『もっとがんに関する正しい情報を知ってほしい。』、『直そうという気持ちで治療しているので、死ぬ前提で接して欲しくない。』などがあった。
家族にはどう接して欲しいか(高校生の子供を持つ母親の例)には、『できるだけいつも通りの生活をしてほしい』、『親が癌になったからと言って、自分の将来や夢を諦めないでほしい』などがあった。
少し前までは、がんと聞けば死と直結するイメージが強かったが、現代においては60%の確率で治す事ができ、初期で見つかれば90%の確率で治せるそうだ。
がん患者も昔と違ってずいぶん前向きだ。
しかしがん患者を前に、泣いてしまった人の気持ちも分かるのだ。
私ももし家族や近しい友人ががんになったら、悲しくて泣いてしまうだろう。
昔からのイメージはまだまだ拭いきれない。
そしてきっとがんになった本人も希望を持って治療に向き合えど、本当は不安でたまらないだろう。
自分はあなたががんになって、悲しくて悲しくてたまらないんだという気持ちをありのまま伝えてはいけないだろうか。
そして相手も不安な気持ちを全部さらけ出して一緒に泣いてはいけないだろうか。
そんな事をしたところでがんは治らないかも知れないけれど、
お互いが思う、『生きたい』、『生きてほしい』という気持ちに付きまとう不安や悲しみを、こうして半分こにできたら、
明日が変わらないだろうか。
癌であっても、『今』は生きているのであって、
健康であっても、明日の命に保障が無い事は皆、同じなのだから。