おじいちゃんのスイカ
私の母方のおじいちゃんは若いときは薬剤師として保健所に勤めてだけど、老後は畑をやっていて、買ってくるどの野菜より美味しかったのを思い出した。
カフェで隣の人の会話で、田舎のへき地の話をしてて、
隣の家にスイカ持って行ってと言われて歩いて行ったら、1時間かかったという話。
その話を聞いて、ふとおじいちゃんが毎年作ってくれてた、どこよりも甘い大きなスイカを思い出したんだよね。涙が出てきた。
言葉でいろいろ伝えられたことはそんなになかったけど、孫たちにって美味しい野菜を、体力が続く限り作り続けて食べさせてくれてたことが、深い愛情だなぁって思った。
ずっと辛い時期を過ごしてて、1人で乗り越えなきゃいけないことも多かったけど、私の細胞におじいちゃんの愛情が詰まってる気がした。
無条件に与えてくれていたものに、あるのが当たり前の時は気づけなかったし、なくなってもその想いにきづけずにいたけど、
その時あった愛情を感じて、
感謝の気持ちがぶわっと湧いてきた。
おじいちゃんが私の中にいる。
ありがとう。
いっぱいたくさん愛されたことをもっと大切にしたい。
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