なんで生まれてきたんだろう

父は、私を溺愛していました。

私がごはんを食べていると、横でにっこりと微笑みながら頭をなでなでするような父でした。

いつも強くて優しいお父さん

私はそんなお父さんが、とっても大好きでした。


なのに・・・


父のガンが発覚してから、その面影が消えてしまいました。


大好きなお父さんが変わってしまうのは、とてもつらい現実でした。

「病気だから仕方ない・・・」という言葉が成立させなければいけないのは、家族の宿命なのかな・・・

一番大切にしていた家族との不一致は、私にとって死活問題でした。

ん・・・HSPだからというのもあるのかもしれません・・・


周囲の反応が、目を閉じていてもわかる・・・と言ったら大袈裟に感じるかもしれませんが、本当なのです。

その場の空気を、すごく食らってしまうのです。

だから、病院に入ることすら、私にとっては「戦場」に行くのと同じくらい緊張してしまう行為だったのです。

「大袈裟」と言われてしまえば、それまでですが・・・

感じてしまうのです

感覚を消すっという薬物があるとしたら、きっとそれが

「覚せい剤」なのかもしれません。

芸能人が多大な評価の中、自分という人間を保つことができなくなった人は、逃げ場を失い・・・

自分の命を繋ぐために薬物に逃げてしまう。

何となくわかってしまう。


だから、私はもがきました。

助けてほしい!っといっても、誰も助けてはくれません。

ただ、例外があります。

それは...

子供です。


子供は、親を無条件に愛してくれます。

親と違って...

子供はいつだって、親を愛してくれます。

それが、本当の愛だと、私は信じています。


しかし、社会の中に放たれていき大人に成長する。

今までの無償の愛が、社会の荒波にもみ消されてしまいます。


中には、親の虐待で早くから愛を捨てる子供もいます。


愛は、いつの間にか憎悪に変わるのです。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?