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【青空娘】映画で女は磨けるか?ミラーニューロン刺激を狙う映画鑑賞記①

 私には品がない!
 ドスドス歩いて、ガハガハ笑い、ペラペラしゃべる品格偏差値3の私ですが、本当は美しくしなやかな老婦人を目指しているのです。

 品をくれ…品が欲しい…

 姿勢か?言葉遣いか?服装か?仕草か?いや全部か???
 品を身につけるにはどうしたらいいかを考えるも、一朝一夕で手っ取り早く身につけられるものなどなさそうです。そりゃそうだ!

 簡単に手軽に楽しく品、手に入んないかなー

 その考え方そのものが無品性であることはひとまず置いて、私は考えた。そして思い付いたのです。私のこの影響されやすさを利用したらいいじゃないの、と。

 コクリコ坂を観て丁寧に家事をしたくなり、プラダを着た悪魔を観てオシャレと仕事のモチベーションが上がり(成果は出ず)、チャーリーズエンジェルやバイオハザードを観ては体を鍛えたくなる。私はわかりやすく影響を受けやすく、「一人ごっこ遊び」が好きな少々妄想癖のある人間です。

 心理学の言葉で「ミラーニューロン効果」というのを聞いたことがあります。詳しくはちょっとわかりませんけど、マネすると似てくる、みたいなものだと理解しています。よく、憧れの人をたくさん見て一緒にいて、マネすると近づけるぞ~なんていうじゃないですか。

 じゃあ、いい女が出てくる映画をたくさん観て、摂取して、取り込んで、その気になりやすい私のミラーニューロンが活性化したら自動的に品があるっぽい、いい女になれるって算段じゃないの?!

 私はこのアイディアにほくそ笑みました。映画見て女を磨けるならこんないい話はない。

 というわけで2025年、私は素敵な人が出てくる映画をたくさん観て自分を高めてやろうと目論んでいます。そんな映画鑑賞の記録、よかったら読んでってください。

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新年1本目は若尾文子で昭和の品を摂取!

 新年明けてすぐに観たのは若尾文子主演の「青空娘」。昭和のクラシカルな映画女優さんの身のこなしや話し方は品のかたまり、なんなら品が服着て歩いてるようなもんだ、というイメージがありまして、その中でも昭和キュートの評判高い若尾文子さんをロックオン。あなたの品、盗ませていただきます!

あらすじ

「いつも青空のように明るく」をモットーに明るく前向きに生きる若尾文子演じる主人公・有子。詳細な設定はわからないがどうやら有子は高校進学を機に実家を出て地方に住む祖母と暮らしていたようです。しかし高校卒業と同時に祖母が急死。祖母は死に際に、有子はあの家の本当の子じゃない、本当のお母さんは別にいる…という言葉を残す。有子ビックリ!
 東京の実家に戻った有子を待っていたのは継母や半分血の繋がった兄姉弟からのいじめや確執、冷遇に次ぐ冷遇。しかし有子はくじけず力強く生き、やがてその笑顔は周囲の人たちも惹きつけていく…

「青空娘」勝手なあらすじ

 まず序盤すぐに登場する文子嬢のセーラー服姿がまぶしい!かわいい!スカートは長からず短からずで普通なんですが、デコルテがケシカラン具合に開いていて目のやり場に困ら…ない!しっかり見る。全然凝った制服カスタマイズなんかしてないのに2025年に観てオシャレなのなんで?

 続いて東京の実家でいびり倒される有子。あてがわれた部屋はハリーポッターと同じ、一階の物置小屋です。家の中のやっかいものをここに押し込める仕組みは洋の東西を問わずお約束らしい。屋根裏か階段下がテッパンでしょうか。きったなくて小さい物置をそのうち居心地よく整える、というパターンも大好きです。

 残念ながら有子が物置を自分のお城としてコンフォーダブルに整える様子は描かれておりませんでしたが、有子はガラクタに囲まれたスペースで平気でぐっすり睡眠をとるなど、なかなかタフ。田舎から電車でやってきた当日に物置小屋の謎の固そうな椅子で寝たにもかかわらず翌朝は元気いっぱいな様子を見ると、我が身の軟弱さが恥ずかしくなる。新幹線移動ですら疲れて旅行後には風邪を引くなど体力の衰えを感じている私、体力は美しさ…美しさとはエネルギー…と突きつけられた思いです。

 さて、有子は実家にて女中としての扱いを受けるのですが、まったく腐らない。以前から家に仕えている関西弁の女中さん(ミヤコ蝶々)を先輩!と慕い、家事全般の手ほどきを喜んで受ける。さっそくチャキチャキと動く有子。やはり文句垂れずに気持ちよく働く姿は見ていて気分の良いもの…。私も家事は楽しく明るくやろうと決意する。

「なんで私がやんなきゃなんないの」「めんどくさいだるい」「最後に風呂出た人が洗え」「洗濯物が一番少ない私が洗濯をしてるのなんで」等々の心貧しい文句はぐっと堪えるべきと心得ました。

 その後物語は継母&兄姉弟から嫉妬を受けたり和解したり、実の母親探しをしたり、好意を抱いていた男性にフラれたり(お約束勘違い)別の男性に見染められたりして進む。
 プロポーズを断るセリフ「私に結婚申し込むなんて、そそっかしい方ねアナタ」はそんな可愛いフリ方あるんか…と発明を見た思い。
 そして最終的にはハッピーエンドです。有子のけなげな心と明るさが全方位を照らして幕を閉じます。

感想

…とにもかくにも若尾文子の溌溂とした、健康的でかつ上品な美しさよ!
感想はこれに尽きる。

 セーラー服姿も眩しい限りでしたが、世界の果てまで行く仕事もない私はいまのところセーラー服の着こなしは参考になりそうもありません。

 参考になる…いや私の中にwishが生まれたのは脱セーラー後の文子嬢の私服姿です。着ている服が可愛いのなんのって!真似したい!着たい!

海辺の文子嬢
赤いスカートに白いシャツが青空に映える
素晴らしきジャケット
青のスカートにノースリーブで卓球。
健やかな腕!wish!

 白シャツ&赤スカート姿はDVDのジャケットにも使われているので青空娘といえばこのイメージかもしれない。このスカート、よーく拡大して見るとうっすらチェックなの!かわいい!ふわっとしたフレアスカートにキュッとしまった白ブラウスとその細いウエスト。七分丈の袖もなんだか上品。

 3枚目は女中扱いの有子が卓球パーティに駆り出される場面。白熱の卓球シーンでお召しのものは水色のプリーツスカート&ノースリーブ。卓球ビシバシする二の腕が、細すぎず太すぎず、親近感のわく素人っぽいラインなのによく見たら当たり前にめちゃくちゃ綺麗、という絶妙さ。現代のモデルさんみたいに細くない、カリカリしてない、でも鍛えてるって感じでもない。庶民の雰囲気なのにスッとしている!品!ここにも品!!

 このほかにも、お父様に買ってもらったワンピースや寝巻きの浴衣姿など、お綺麗かつ可愛いお洋服を堪能できます。

ここを見習うべし!

 かわいい。服欲しい。そればかりに気を取られていましたが、取り入れるべきことも見逃してはいないのだ。

◎家事を厭うなかれ!
◎シンプルで上品な服を着るべし!
◎〜ってよ。〜だわ。〜なのね。という言葉遣いをまずは独り言から使うべし!

そして、
赤フレアスカート×白シャツ
水色プリーツスカート×紺のノースリーブ

を着て青空の下おでかけをする、を今年のやりたいことリストに追加しました。服を探すのも楽しそうです。

鑑賞はコチラで

※私はアマプラ(KADOKAWA課金)にて視聴。1時間28分。

https://watch.amazon.co.jp/detail?gti=amzn1.dv.gti.d2b59f5f-f247-6731-75af-b4a1ce344f48&territory=JP&ref_=share_ios_movie&r=web

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現在のレベル

👑品レベルが1にUPした!

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