「グーグルは、としをとったんだよ。」にっけいしんぶんは、そういった。
コブ山田です。
ようこそいらっしゃいました。
今回は、法人も加齢をするということについて、記します。
08月04日(火)の日本経済新聞を読んでいると、06面のオピニオン面にて、グーグルが“中年の危機”に瀕しているという記事がありました。
あのグーグルさんがですか!?うそでしょ!?
10年前、大学の授業にて、グーグルには20%ルールがあり、勤務時間中のうち20%は自由な活動に使っていい決まりがあり、クリエイティブなアイディアが浮かびやすくなる環境ができている…と教わりましたが、就職してから、それはグーグルの高収益なビジネスモデルだからこそできることだとも教わりました。他の業種では、相当難しいと思います。製造現場では無理に等しいでしょうね。
ただ、似たような考えで人生を歩んでいくことは有用です。毎週何らかの日には休みがありますから、それを積極的に活用する。仕事はしばし脇に置いておきましょう!副業も、それに近いものがあると思います。
そんな若さ溢れるスマートクリエイティブ集団でさえ、組織規模が大きくなり、ボトムアップでものごとを進めることが難しくなっているのとのこと。自由奔放な精神は逆にリスクになります。
日本でも、創業期の勢いがある熱いストーリーは心を打ち、共感を呼びます。ベンチャー企業も、会社を大きくしたいと考えるのは当然のことで、社会に価値を提供して従業員への還元を大きくしたい…一方、大きくなっていくと、階層やセクションが増えて、保守的な言動も増えて、意志決定が遅くなりやすいというジレンマに陥りやすくなります。
私は経験していませんが、ベンチャー企業だとワンフロアで社長と平社員のデスクが隣り合わせというケースも多いようですし。
速い意志決定といい意味で自由奔放な文化を保ったまま組織を大きくするのは、事実上不可能なのでしょうか。
グーグルさんならその無理難題も乗り越えてしまう期待があったのですが、古今東西万国共通の重い課題のようです。
あのグーグルさんでさえ、いわゆる大企業病の兆候が見えてきてしまっているのです。
その記事には、経営陣・投資家・技術者の3つの角度から解決策の提案が出ています。
改めて思いました。生身の人間も、会社も、年をとるものなのです。個人だけではなく、法人も、加齢をしてしまうという残酷な事実が示されています。
ひとつの企業でキャリアを終えようという考えは、もはやリスクが先行している考えだというようにしか思えません。こう考えても、人材の流動化は是です。どんどん新しい企業が出てきて、志を同じくした人たちが集まるサイクルの繰り返しになった方が、先行き不透明な社会においては、その方がよっぽど健全です。
最後に、記事の最後にある言葉を引用いたします。
「グーグルが進むべき最良の道は、中年の危機に悩む人たちへのアドバイスに似通う。贅肉を落とし、自分にとって大切なことを見つけ、夢を追うことだ。」
心はいつまでもBoys&Girls!!外に飛び出し走り回れー!!
ありがとうございました。