困ったら「無視する」人の思考。
個人的に最も関わりたくない人は「話し合いができない人」だ。
話せばわかる、というが当然ながら話せないと分かり合えない。一方だけ話せばわかると思っていても一方がそう思わなければ同じ土俵にさえ上がれず問題は解決しない。
なぜ話し合うことができないのか。あるいは話し合おうとしないのか。
私は問題解決のために「話し合いたい」派なので、気に入らないことがあると無視したり、話し合いを拒否する人がまったく理解できない。
私には理解できないがそういう人にはそれなりの理由があるはずなので、推測してみた。
考えられるのは
・自分の思考を言語化できずイライラしてしまう
・相手の論理に飲み込まれてしまう不安
・自分に非があることがわかっているので戦わない
・なぜ怒っているか自分でもわからない
と言ったところ。
あくまで推測なので正解はわからないが、挙げた要素に共通しているのは「話し合っても自分にいいことはない」ということ。
話し合いを拒否する人は、話し合わずに解決する以外に手段を提案するわけではない。そもそもそれができる人は論理立てた思考ができる人なので話し合いができる人。
話し合いができない人はとにかく「いいから私の言うことを聞け」「私が正しい」というばかりでその主張の根拠がない。ないというかわからない。あえていえば「私がそう思うから」だろう。
こういう人はいくら正論をぶつけても、理論立てて説明しても無駄。
問題を解決するには、その人から離れるか、理不尽と思いつつもその人の要求を飲むしかない。
関係が切れる間ならいいが、そうではない場合もあるだろう。その場合はまともな思考ができる人ほど苦しい。
交渉術や、論理的思考などまったく役に立たない。
何かの事情で関係が切れない場合、上述の通り相手の要求を飲むことが唯一の解決策になるが、そればかりでは体が持たないので、いかにその状況に耐える思考と精神状態を作れるかがカギになる。
何を隠そう私がまさにそういう状態にいるが、私は「今の状態が自分にとってベスト」であると意識するようにしている。
同時に、問題が解決した状態をイメージすることでなんとか精神のバランスを保っている。
問題はない方がいいが、実際には今の状況にあるからこそ読んだ本、学習したこと、身についた習慣はたくさんあるし、それは今後の人生に大きくプラスになることは間違いない。
問題に感謝しているというと語弊があるが、悪いことばかりではないとは思える。
私は話し合えない、話し合おうとしない人は理解できないが、考え方はそれぞれなので、そういう人たちを否定することはできないし、否定しても前に進めない。
変えられるのは自分だけ。我慢するのではなく考え方を変える。
そう言う考え方ができるようになって、ぐっと生きやすくなった。