旅がもたらす潜在的な効能
長期休暇の過ごし方は大きく二通りがあって、自宅にいるか、旅に出るか、である。
どちらも、時間の使い方次第で有意義になるけれど、今回は「旅」に焦点を当てたい。
人生において、旅は重要である。
今回のnoteでは、旅を、その「潜在的な効能」という観点から考えていく。
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一般的には、旅は、自分に新しい視点をもたらしてくれると言われる。すなわち、価値観が広がる、ということである。
たしかに海外旅行に行くと、日本にいた自分のそれまでの常識(そもそも常識という自覚すらもなかった)ことが、一瞬で崩れ去ることが往々にしてある。
あるいは、海外にまで行かずとも、自分が住んでいない日本の各地を訪れるだけでも、同じような経験を得られる。
そのような「新しい視点」を得る作業は、明確に旅のメリットと言える。そしてシンプルに、楽しい。
しかし、僕は、旅の一番の目的はそこではない、と考える。
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旅の一番の目的は、「創造性の獲得」にあるように思う。すなわち、旅をすることによって、その人が持つ創造性が格段に広がる。
なぜか。
それは、旅をすることによって、自分の中の「目に見えない引き出し」がどんどん増えていくからだ。
旅に出ている間、自分が受けている刺激は、24時間すべて、自分の潜在的な引き出しとなる。
この重要な事実は、しかしながらアウトプットとしては目に見えづらいため、見落とされがちである。
そのため、金銭や時間などを理由にあまり旅に出ない人間は、自分が知らず知らずのうちに「創造性の獲得」のチャンスを逸していることに、気が付くことすらできない。
旅に出る人間は、自覚的であれ、無自覚であれ、とにかく旅に出ないと気がすまない。そして彼らは、自然と創造性溢れる人間になっていく。
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論点は少し変わるが、旅は、帰ってくる場所があって、初めて旅となる。
つまり、長期間の旅は、旅ではなく、ただの長期滞在となってしまう可能性もある。
旅の効能を最大限に得るためには、適度な滞在期間を選択して、色んな場所へ行くのが良い。
何はともあれ、初めての旅行地への旅は、いつだってすごく楽しい。ボンボヤージュ!