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謹賀新年―本年も、キャリア・オアシスをよろしくお願いいたします―

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。さてこの正月、みなさまはいかがお過ごしでしたでしょうか。私は例の怪我の影響もあり、もっぱら自宅で過ごさざるを得ませんでした。そこで『箱根駅伝』中継をTVで観ました。これまでは母校選手の応援のため、現地に足を運ぶのが通例でした。とくにスタート地点である東京・大手町は例年、2日早朝にもかかわらず、関係者や観衆等で賑わっています。そこで、寒さを吹き飛ばすように、応援團やチア・リーダーらと校歌や応援歌を歌うのです。

ところで、今回気づいたのは、各校ランナーにあの『埼玉栄』高校出身の選手が散見されたことです。前回までの本コラムで、同校を経営する『学校法人佐藤栄学園』の校訓「今日学べ」をご紹介したばかりでした。この校訓『今日学べ』は、「明日に甘えることなく、今日できることは今日のうちにやるという姿勢をめざしたもの(同学園HP)」とのことでした。しかもその後、望外にも多くの方々から共感したよ、とのお言葉まで賜りました。この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました。

他方で、同級生らから届いた賀状は、必ずしも景気の良い話ばかりではありませんでした。ひと頃続いた「親を見送った」との喪中欠礼が一段落、今度は、自身が病気で苦しんでいるとのものが目につきました。年をとるにしたがって疾病、要介護のリスクが高まることはいうまでもありません。そうした、人生も最終コーナーに差し掛かった私たち世代には、時間もあまり残されてはいないことでしょう。したがって、一日一日が貴重です。悔いなく、そして迷いなく、それぞれの道を歩みたいものです。「今日学べ」です。

また、その際欠かせないものが「目標」と「継続」です。新年にはおそらく、どなたさまも新たな目標をお立てになったことでしょう。さらに、その実現に向けての努力の継続も大切ですよね。しかし、今年も早や、10日が経過しました。みなさま続けておられますか? そこで最後に、大分の教育家「後藤静香」の有名な詩をご紹介して、私自身も決意を新たにしたいと存じます。それぞれが立てた「目標が、その日その日を支配する」のです。お互い、頑張ってまいりましょう。まだ、あなたも間に合うはずです。

第一歩』
十里の旅の第一歩 
百里の旅の第一歩
同じ一歩でも覚悟がちがう
三笠山に登る第一歩
富士山に登る第一歩
同じ一歩でも覚悟がちがう
どこまで行くつもりか
どこまで登るつもりか
目標がその日その日を支配する。

『権威』(希望社出版部、1926年)

個人の持っている信念や自己効力感の重要性を唱えたバンデュラの意思決定理論に似ていますね。

注 駅伝の結果は、健闘むなしく3年続けてのシードならず。予選会から捲土重来を期すことになりました。彼らにも、この『第一歩』を届けます。
 

オイカワ ショウヨウ
横浜市生まれ。法政大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得満期退学。
複数の国家資格を有し、『一般社団法人地域連携プラットフォーム』に在籍する傍ら『法政大学ボアソナード記念現代法研究所』研究員を務める。『府省共通研究開発管理システム(e-Rad)』に登録され、研究者番号を有する研究者でもある。正月には『箱根駅伝』での母校の現地応援を恒例とした。