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【企業導入事例 : 東京リーガルマインド】信頼しあえるチームを作るためのコンパッション・マインド・トレーニング
合同会社コンパッション・リーダーズとして、コンパッション・マインド・トレーニングを実施しましたので、企業導入事例として紹介いたします。
講師はコンパッション・リーダーズの植田早紀と三神の2名です。
【導入企業:株式会社東京リーガルマインド】
株式会社東京リーガルマインド様は、資格の総合スクール“LEC”事業を中心に、長年にわたり司法試験、公認会計士、公務員試験、キャリアコンサルタントなどを始めとしたプロフェッショナルを多数輩出してきました。
その中で法人向けの資格取得や人財育成サービスを提供している法人事業本部のメンバーに対して、「信頼しあえるチームを作るためのコンパッション・マインド・トレーニング」を実施させて頂きました。
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【執行役員・法人事業本部長 八角さんの想い】
執行役員・法人事業本部長の八角さんに、コンパッションを取り上げた理由を伺いました。
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組織にどのような課題感があったのですか?
八角さん:
当社は資格取得のためのスクール運営を中心事業としており、私の所属する法人事業本部では企業や法人向けに資格取得や人財育成研修をご提供しています。
特に研修事業は一つ一つが独立したプロジェクトのようになっており、営業担当は新規提案からサービス提供の案件マネジメントまで一連の流れを一人で統括することが多く、同じ事業部内でも他のチームのメンバーとのコミュニケーションが希薄になりがちでした。
そのような中で、責任感が強い社員は、孤独を感じ、1人で悩んでいるように見えます。まずは、そんな自分の状態に気づき、自分をケアできる知識やマインドを持ってもらいたいと思いました。世の中に貢献する仕事なので、仕事を通じて、もっと充実感を感じてもらいたいのです。
そして、理想としては、困ったときには気軽に声を掛けて助け合い、誰も犠牲にならない環境の中で、1人ひとりが生き生きと仕事に取り組んでいける文化を作りたいという想いがありました。
弊社にコンパッションの研修を依頼されたのは、どうしてですか?
八角さん:
3年ほど前からメンバーのリーダーシップ育成を進めてきており、前年度は、成人発達理論をベースにした研修を別の講師の方にお願いしたのですが、研修企画のため、事前に成人発達理論を学ぶために教材を探したところ、まだまだ情報が少ない中で、三神さん・植田さんの動画講座に出会いました。
解説がわかりやすく、動画の完成度も高いため、お二人のことが気になり、X(旧Twitter)でフォローしてポストを拝見するうちに、「コンパッション」を知りました。
コンパッションで自他に思いやりを持つと、「自分の状態に自覚的になれる」「自己受容が進む」「他者とのコミュニーションが良くなる」ことを知り、私のチームや会社に必要なことだと感じてお声がけしました。
「突然連絡して相談に乗ってくれるかな」と少し不安な気持ちを抱きながらお声がけをしたのですが、前向きにご相談に乗っていただき、研修としての実施を決心することができました。
「自分の状態に自覚的になれる」や「他者とのコミュニケーションが良くなる」は、御社の課題にマッチしそうですが、自己受容が重要だと考えているのは、なぜでしょうか?
八角さん:
やはり、自分のできないところに注目して、自分を責めると、自分自身にプレッシャーをかけることになるので、自分の殻にこもりやすくなります。
過去に、私自身が、自分ができない部分を認めることで、気持ちが落ち着き、「できる部分」に注目して、自分を発揮できるようになった体験があるので、自己受容はとても重要だと考えています。
更に、チームや組織での話になると自己受容ができないと自己批判につながるだけではなく、他者への批判をしてしまうことも少なくないと思います。
例えば、「ルールは守るべきだ」とか「ビジネスパーソンならこれくらいできて当たり前だ」と自分自身に厳しい人は、他の人ができていないと、「(私は我慢してやっているのに)なぜルールを守れないの?」とか「(私はできるように頑張ってきたのに)これくらい自分で考えてやってよ!」と、自分も他者も傷つけてしまう、そんな負のスパイラルに陥るという状況は、私自身も身に覚えがありました。
このようなネガティブな流れを断ち切り、自己実現に向けて前向きに生きていくために何より重要なのが自己受容なのだと、三神さん、植田さんから、コンパッションについてお話を聞くうちに気づくことができました。
八角さんにそんな体験があったんですね。
実際に今回の「信頼しあえるチームを作るためのコンパッション・マインド・トレーニング」を受講してみていかがでしょうか?
私自身は、リーダーやマネージャーの立場で10年以上、多くのメンバーを見てきた中で、最も大きなコミュニケーションの課題を解決する方法としてコンパッションが必要なのだと確信に近いものを持つことができていましたが、メンバーとしては半ば強制的に参加させられる研修を通して、それがどの程度理解してもらえるか、研修が終わるまで不安に感じていました。
そのような中にあって、数カ月の準備期間を経て実施までたどり着けたのは三神さんと植田さんのお二人が私の悩みにも寄り添いながら一緒にプログラムを考えてくださり、実施までのプロセスを通してまず私自身の成長に繋がったと感じています。
そして不安と期待が入り混じった状態で迎えた当日、前半は、硬い表情のメンバーもいる中でしたが、後半のグループワークでは目をウルウルさせて他のメンバーからのコンパッションを受け取る姿もところどころに見れました。
私がメンバーに伝えたかったメッセージを、しっかりと体感してもらえたのだと安堵したとともに、今後の更なる前向きな変化への希望を持つことができました。
とは言え、この1回の研修では、まだまだスタートラインに立ったに過ぎず、仕事の現場に戻るとついついコンパッションを忘れてしまうものだとも思っています。
継続的にどのような取り組みをしていくか、メンバー1人ひとりと話し、三神さんと植田さんのご支援もいただきながら、私とメンバーと組織の成長に繋げていきたいと考えています。
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インタビューに答えてくださり、ありがとうございました。引き続き、組織の成長につながるよう、コンパッション・リーダーズが貢献していきたいと思います。
【プログラム内容】
上記インタビューにもある、八角さんのニーズを踏まえ、個人向けに提供している講座をカスタマイズし、7.5時間の対面研修にしました。
座学をした後、対話で腑に落としていく体験型ワークショップで、4つのパートに分かれています。
<プログラム内容>
1. 今、コンパッションが必要とされる背景
コンパッション(自他への思いやり)が、現代の能力主義、競争社会で、必要なことを知る
2.自分のコンパッションの状態に気づく
自分自身を客観的に知るメタ認知を練習する
3.人はなぜ悩み、ストレスを抱えるのか?
①進化した脳の問題
進化論の観点で人が悩む理由を知る
②感情の仕組み
感情が存在する理由を知り、コントロールの方法を考える
4.チームの力を引き出す、コンパッションの循環とは?
各チームに分かれて、日頃の感謝や想いを伝え合い、コンパッションを体感で理解する
資料の一部抜粋を見ていただくことができます。
より詳しい資料をご覧になりたい方(法人様)は、お問合せフォームよりご連絡ください。*同業者からのお問い合わせはご遠慮くださいませ
【職場にコンパッション研修を導入する効果】
コンパション・リーダーズでは、コンパッション研修の導入効果を下記にように考えています。
【受講生の声】
コンパッション・マインド研修は自己と他者への思いやりや、心の健康と他者との関係性を向上させるうえで大変重要な研修だと思いました。
この研修での気づきとして、「自分自身を大切にすることが、他者に対する優しさへ繋がる」という考え方が印象的でした。
研修を通して自分を思いやれているか大切にできているかを俯瞰的に考え、見つめ直すことができました。
自分に厳しくなりすぎず、思いやりを持つことで、自身の安定へとつながり周囲との良好な関係構築にも役立つと思いました。繁忙期や取引先、社内でのやり取りで精神的に負担を感じる場面があるので、この考え方を都度意識していければ、そこを緩和して業務にあたることが出来るようになると思いました。
今までの人生では常に失敗や緊張に晒されてきて、さらにそうならないように萎縮していたところがあります。
そうしたものを理論的に解き明かし、無用な不安を取り除くきっかけになりました。また、他者へ向ける目も適切なものだったか、点検する機会になりました。
緊張や不安の支配から自身の能力を開放するとともに、共に仕事をするメンバーと相互に助け合っていきやすくなるだろうと感じています。もともとポジティブな性格なので、自分は大丈夫だと思っていたのですが、つい他者に対して、もっとポジティブに考えてほしいな!と思ってしまう時もありました。
グループワークを通して「ネガティブな自分を認めてあげることもコンパッション」との意見が出て、自分の中にあるネガティブに蓋をしなくてもいいし、自分とは違う考え方の他者に対してもう少し歩み寄れるように、この考え方を取り入れたいと思いました。
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【コンパッション・リーダーズへのお仕事依頼について】
ご要望をヒアリングさせて頂き、研修内容を課題、ニーズに応じてカスタマイズします。コンパッションは、自分自身や他者とのつながりを意識し、改善を促しますので、メンタルケア・セルフケア、チームビルディング、コミュニケーション研修としてご利用いただけます。
まずは、無料でご相談を承りますので、下記お問合せフォームでご連絡ください。
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photo by 田上真代
研修・ワークショップ撮影のご依頼は下記へ
X:@_mayoyn
note : https://note.com/mayo18