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【細野さんへ:178ページ目】サラリーマンという言葉が生まれたのは、100年前


前回の投稿から、細野さんのやさしさを垣間見ました。

表現が難しいのですが、「ジョブ型雇用」や「ティール組織型の会社」への今後の変化に、付いて行ける人と行けない人がいて、そしてついて行けない人の方がおそらく多いんじゃないか

付いていけない人やその家族にとっては、つらい時代が来るんじゃないかと心配になります。


おそらく、具体的にイメージする人がいるのかなと思ったりしました。細野さんの言う通り、変化の激しい時代「ついていけない人」の方が多いのかもしれません。

こういった変化においては、一部の変化へのアンテナが高い人たちのみが適応し、他の人達にとっては生きづらい時代になっていくというイメージが、僕にもあります。


ただ、歴史を紐解いてみれば「変化」というものはむしろ当たり前で、そしてなんだかんだ変化に適応していくのが生物であるという見方もできるんじゃないでしょうか。(ダーウィンの進化論しかり)

たとえば「サラリーマン」という働き方。

これも長い歴史がありそうですが、実はほんの100年ほど前にできた制度だったりします。終身雇用が定着しだしたのは1950年代。約70年前です。

もう少し遡った明治初期(約150年前)は人口の7割が農民だったそうです。「労働」という言葉ができたのがその頃で、そこから工業化が進み農林業は衰退し始めたそうです。


そう考えると、ざっくりこの150年だけ見ても、

●農業メイン(150年前)

●工業化(140年前)

●サラリーマン化(100年前)

●終身雇用の崩壊(5年前)

という、急激な変化が起きていることが分かります。

そしてこういう変化はなぜ起きるのか。それは「社会構造の変化」と「技術革新」が大きな要因となることが多いようです。


例えば、農業から工業へ変化していったのは「生産性向上」を目指してのことだったと言われています。第一次世界大戦後にはさらに産業構造が変わり「事務職」が増加したことからサラリーマンという働き方が定着していったんですね。

そして近代。少子高齢化やIT技術の発展という社会構造の変化により、ひとつの会社が終身雇用し続けることが困難となりました。一人ひとりにとっては苦しい変化かもしれませんが、社会全体を維持していくためにはどの変化も、その時代においては必要なことだったのかもしれないと僕は感じます。


「ジョブ型雇用」や「ティール組織型の働き方」も、意識高い系のトレンドのように感じることもありますが、「社会を維持していくために必要な変化」という背景があるのかもしれません。

そうであるならば、好む好まざるに関わらず僕たちはこの変化を受け入れていかなければいけないんじゃないか。むしろ変化に対して寛容になっていくことが、生きやすさを作っていくんじゃないかと思います。


ただ、その時に大切なことは「分かりやすさ」。

高齢者でiPhineを使いこなす人も珍しくはありません。説明書がなくても、誰でも使えるという「分かりやすさ」が普及した要因のひとつなんじゃないでしょうか。

社会における一人でも多くの人が、変化に適応した方が社会は発展します。これからの働き方も、いかに「分かりやすく」提示していけるかが、ポイントなのかもしれません。



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