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中学受験伴走日記⑩(覚悟を決めた日)

受験勉強の話は前回までで終了。さあ、ここからは、受験本番へ向けたお話です。


2023年12月6日(水)、塾の先生にお願いし、面談を急遽持って頂くことになった。ずっと公立の中高一貫校を目指して勉強してきたが、小学校での問題発生を受けて、私立中学校の受験も考慮する必要性が出てきたからだ。


とはいうものの、どんな中学校があるのか、どこであれば合格の可能性があるのか(ずっと公立向けの勉強しかしてこなかったので)さえも分からない状況。先生にご無理を申し上げて、受験対策で忙しい最中に設定して頂いた面談だった。


家から1時間以内で通える範囲という娘と親の希望を踏まえて、そこで得た情報としては、志望順位順に以下の通りであった。


■A中学校
ずっと目指してきた公立の中高一貫校。ここまでの中高一貫校向け模試の結果は、E→E→D→E判定。毎週受けてきた簡易模試の結果も踏まえて、合格はかなり難しいでしょうとの先生のお言葉。


■B中学校
私も知っていた私立の中高一貫校。算数と国語の2科目で受験可能。娘の実力からすると、「チャレンジしてみても良いかも」との先生のお言葉。


■C中学校(私立)
私の知らなかった私立の中高一貫校。算数と英語の2科目で受験可能。娘の実力からすると、「滑り止めとして考えるならココ。比較的素直な試験問題が例年出題され取り組みやすい。ただ、その校風が娘に若干合わないかも」との先生のお言葉。


■D中学校(私立)
私も知っていた私立の中高一貫校。家から乗り換えなくバス1本で通学可能。算数と国語の2科目で受験可能。娘の実力からすると、「ココは落ちることは無いでしょう」との先生のお言葉。どちらかというと、勉強というよりは部活動に力を入れている感じの学校。


そしてその情報を基に、また、別途取り寄せた各中学校のカタログを基に、受験日程をどう組むかの相談が始まった。私立中学に関しては複数の受験日が設けられており、ただ、後に行けば行くほど枠が狭まり、その合格確率は下がっていくらしい。


全ての中学校がお互いに忖度して重ならないように日程を組んでくれていれば悩むことなかったのですが、残念ながらそんな風にはうまく行きませんでした。


1/13(土)午前:A中学校、B中学校、C中学校
1/13(土)午後:D中学校
1/14(日)午前:B中学校(2回目)
1/14(日)午後:C中学校(2回目)


私にとって1番の関心は、1/13(土)にA中学校を受けるのかどうかでした。


「もうA中学は諦めて、B中学かC中学を優先した方が良いのでは?」
「A中学を諦めれば、苦手な理科と社会は無関係。残り1か月、算数と国語。しかも私立向けの勉強1本に注力できて、その方が良いのでは?」
そんな会話を妻と交わしていました。


だって、できればB中学かC中学に行かせてやりたい。勉強に集中できる環境を手に入れたい娘にとって、それが死守すべき最低ラインだと私は考えたから。


ただ、そこの決心をするのは我々ではない。どんな決断をしたとしても娘の考えを尊重しよう。そう妻と予め認識合わせした上で、塾やカタログから得た情報も基に、私の考えも説明した上で、娘の考えを尋ねました。


すると一切迷うことなく、娘は答えました。


娘:「私はA中学を受ける。だって、ここで受けなかったら絶対後悔するもん。」
私:「・・・」
娘:「確率が低いのは分かっている。でも、1年間頑張ってきたのに、1%でも可能性がある中で諦めたら、絶対後悔するもん。それだけは嫌だ」
私:「でも、頑張ってきたからこそB中学にも合格する可能性があるって言ってもらえているんだよ。B中学だっていい学校じゃん。ここで希望を変更しても、全然恥ずかしいことじゃないよ。お父さんだって大学入試の時にセンター試験で思うように点がとれなくて第2志望の学校に直前で切り替えたけど、そこで色んな学びや仲間に会えて全然後悔していないよ。」
娘:「嫌なの。私は最後まで挑戦したいの。可能性あるなら諦めたくないの。」
私:「・・・そっか。うん、わかった。良く決めた!!よし、最後まで頑張ろう!!」


私も妻も、覚悟を決めた。


そう、娘はこうして自分の人生の決断を、自らの意志で行えるまでになったんだ。1年前だって、集団塾に行く決心を、取り巻く不安に打ち勝って自ら下してきたではないか。A中学を受験するという最初からの決断に、どうして我々がこれ以上口出しすることが出来ようか。残り1か月、彼女が受験に集中できるように、ただその環境構築(男の子2人をできるだけ外に連れ出すとか)をサポートしよう!!神様、菩薩様、誰でも良いから彼女に最大限のご加護を!!


こうして受験スケジュールが以下に確定したのである。


1/13(土)午前:A中学校
1/13(土)午後:D中学校
1/14(日)午前:B中学校(2回目)
1/14(日)午後:C中学校(2回目)


2日間で4校を受けるハードスケジュール。
良くもまあ、そんなスケジュール組んだものだな(笑)


さあ、次回はいよいよ受験本番に臨む際のお話です。


(つづく)

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