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気づきの支援日誌7/10

大変ありがたいことに、数年続けてサービスをご利用される方々も結構いらっしゃる。
そうした方々との最初の1-2年を振り返ると、クライエントさんのかけがえのない人生で培ってきた経験・感じ方・信念や価値観などについて、試行錯誤で理解を形成し、その都度、いろいろなことを教わってきた。

よくサービスマーケティングの文脈で、特に心理カウンセリングやコーチングなどの対人サービスの領域の商品は無形であり、事前に作ることはできないと言われている。
必ず、サービス提供担当者とお客様との出会いの瞬間にサービス(体験的商品)は生成され、共同構築していくような特質がある、と。

つまり、お客様からさまざまなことを教わり、こちらはそこに応答して、誤りやより具体化された想いがあれば、さらに理解を深めて応えていく。そういう相互作用によって、絶えずサービスをご一緒に作ることになる。

だから、長い時間をかけてお付き合いいただいた分、その方へのサービスの質は高まる。

まさにそうだなと思いつつ、実際のプロセスでは、意図せず失礼なあり方になってしまったこともあったと思う。それでも、こりずに毎月継続をご希望いただいた。

想いに対する理解が及ばず、認識の甘い受け答えをしたことも、数えきれないほどあった。

そこを思うと、文字通り「痛み入る」という心境になる。

ふがいない自分を責めることもあったけれど、自己否定をすればするほど、過敏に防衛的になり、セッションの際にうまく理解を形成できなくなってしまうから、とことん自分の心に向き合うことにもなった。

その意味でも、コーチングサービスをご利用くださる方々に、成長の機会を多くいただいたことになる。

よく「お客様に育てていただいた」という言葉があるけれど、感じているものを的確に表現する言葉として、本心からそう思える。

おかげさまで、どのようなお話も一言二言言葉を交わすだけで、共通認識を図れるようになり、1回のセッションで美しい内省と素晴らしい発見が紡がれるという機会に、毎回ご一緒させてもらえるようにもなった。

こちらからして差し上げられることは、それほど多くはないけれど、ご利用を続けてくださる限り、信頼関係を裏切らないよう、誠心誠意お供していこう。

ここまで書いていて気づいたけど、何年ご利用いただいたからという、数字で表せるものでもないなと思った。

現に、一年未満の方々からも、本当に多くの学びをいただいている。

すべての出会いに、一瞬一瞬の交流に、厚く御礼を申し上げたい。


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