母と娘の物語
連休中は、読むのを楽しみにしていた
本のうち何冊か読めた。
そのうち一冊は
町田そのこさんの『星を掬う』
この帯に興味を惹かれ手に取った本。
思春期のふたりの娘の母である今、
『母と娘の物語』というところに
興味をもったのもあるけれど、
これは読むべきだ、となんとなく思ったのは、
『痛みを理由をするのは楽だった』
というところにも、
思い当たるところがあったからだ。
といっても、
辛くて苦しい登場人物たちの境遇とは
わたしは全然違うし、
親との関係性に起因して内側に抱えてきた
わたしなりの悲しさとか寂しさはあったものの
それに気づき向き合えたのも割と最近の話。
痛みを理由にする。
というよりは、どちらかというと
その”自分なりの痛みにとらわれてきた”
というほうがしっくりくるのだけど、
親との関係性におけるモヤモヤを手放せず
そんな自分がいやで、
そうやって生きてきた自分を見下げてしまってきていた、という点では、
痛みを理由にしてきたっていえるんだろう。
(それもこれもここ数年の自分との対峙によって、
おおかた手放せてきたつもりでは
いたのだけれど。。)
*
物語は、痛々しい過去を抱え、
苦しい今を生きている登場人物たちの話。
読んでいてつらくなるくらい重い話だったけど、
彼女たちが前に進んでいく背中をおす
力強いメッセージを受け取りながら、
やっぱりところどころ、
(心情的に)かつての自分に重ね感じ入るところがあって。
モヤモヤから抜け出せなかった頃のわたしが読んだなら、どう思ったんだろう、、
気づけていなかったことに気づけただろうか、
自分ごととして考えられただろうか、
なんて、思いながら読み進めた。
(今そう思っても、解はないのですけどねw)
全体的にどっしりとくるような重さを感じる内容だったたけど、読めてよかったなぁ、と思える本でした。
*
で、
きのうの母の日は
娘たちからかわいい手紙をもらいまして。
思いがけずじーん、として泣きそうになり
娘たちが戸惑う、という…笑
(本を読んで、母娘の関係性について
あらためて考えてたところだったからなのか?w)
何が嬉しかったかって、
下の娘(中1)が「ママと笑って自然と明るくなる」
上の娘(高1)が「Your smile makes me happy!!」(なぜ英語)
と書いてくれていたことかな。
ああこう思ってくれているとしたら、
(今の時点では)母としてのわたしにOKを出していいのかも、と思えて。。
かつてのわたしが理想としていたよりも
いろいろな面でゆるーく生きている気がする
今なのですけれど、
ほかのなにももってなかったとしても
「わたしはこれでいいんだ」
「ここまでこれでよかったんだ」って
思わせてくれた彼女たちの手紙は、
これ以上にないプレゼントだな、と思った今年の母の日でした。
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