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コーチングにおけるPCCマーカーの活用
PCCマーカーを皆さん知ってますでしょうか。
国際コーチング連盟によってコーチング認定審査時に利用させれると共にコーチングのスキルアップをサポートする目的として開発されました。
以下、内容となります。特にコンピテンシー3以降は実践的な内容かと思います是非参考にしてみてください。原文は英語なので日本語訳はあくまで参考としてくださいとのことです。
コンピテンシー1:倫理に基づいたコーチングを実践している
コーチングのすべてのレベルにおいて、ICFの倫理規定とその適用に精通していることが求められます。PCCに合格する者は、倫理規定に沿ったコーチングを実践し、コーチとしての役割に一貫性を保ち続けます。
コンピテンシー2:コーチングマインドを体現している
コーチングマインド(オープンで好奇心旺盛、柔軟性があり、クライアントを中心に据えたマインド)を体現するということは、継続的な学習と開発、内省的な実践の確立、セッションに向けた準備を必要とするプロセスです。
これらコーチングマインドの要素は、コーチのプロフェッショナルとしての旅路において立ち現れるものであり、時をかけずに瞬時にすべてを獲得できるものではありません。
とはいえ、このコンピテンシーのいくつかの要素が、コーチングの対話の中で表れることがあります。
これらの特定の行動は、以下のPCCマーカーによって明確に表現されており、それを基に評価されます。
PCCマーカー:4.1、4.3、4.4、5.1、5.2、5.3、6.1、6.5、7.1、7.5。
他のコンピテンシーの領域と同様に、PCCの実技評価に合格するためには、これらのマーカーが規定数以上示され
ている必要があります。
コンピテンシーのすべての要素が、ICF資格取得のための筆記試験(CKA)でも評価の対象となります。
コンピテンシー3:合意の確立と維持
3.1: コーチはクライアントのパートナーとして共に、クライアントがこのセッションで何を達成したいかについて確認したり、再確認したりしている。
3.2:コーチはクライアントのパートナーとして共に、クライアントがこのセッションで達成したい成功の尺度を定義したり、再確認したりしている。
3.3: コーチは、このセッションで達成したいことについて、クライアントにとって何が重要で意味があるのかについて問いかけたり探索したりしている。
3.4: コーチはクライアントのパートナーとして、クライアントがそのセッションの中で達成したいことに向けて、何に取り組まねばならないと考えているかを特定できるようにしている。
コンピテンシー4:信頼と安全を育む
4.1: コーチは、コーチングプロセスの中で、クライアントの独自の才能、洞察力、取り組みを認め、尊重している。
4.2: コーチはクライアントへのサポート、共感、関心を示している。
4.3:コーチは、クライアントが感情、物の捉え方、関心、信念、懸念を表現することを承認し、支援している。
4.4:コーチは、クライアントのパートナーとして、コーチの働きかけに何らかの形で反応をするようクライアントをいざない、クライアントの反応を受け取っている。
コンピテンシー5:今ここに在り続ける
5.1: コーチはクライアントのその人全体(何者か)に対応している。
5.2: コーチは、そのセッションの中でクライアントが達成したいこと(何を)に一貫して対応している。
5.3: コーチは、クライアントのパートナーとして、セッションの中で起こることについて、クライアントが選択できるよう支援している。
5.4: コーチはクライアントのことをより知りたいという好奇心を示している。
5.5:コーチはクライアントの沈黙、間、内省を受け入れている。
コンピテンシー6:積極的傾聴
6.1: コーチの質問や観察は、コーチが、クライアントがどんな人で、どんな状況に置かれているかを理解した上で、カスタマイズされている。
6.2: コーチはクライアントが使う言葉について問いかけたり探索したりしている。
6.3: コーチはクライアントの感情について問いかけたり探索したりしている。
6.4: コーチは、クライアントのエネルギーの変化、非言語的な合図、またはその他の行動を探索している。
6.5: コーチは、クライアントが自分自身や自分の世界を現在どう捉えているかについて、問いかけたり探索したり
している。
6.6:コーチは、明確な目的がない限りクライアントの話を遮らず、最後まで話させている。
コンピテンシー7:気づきを引き起こす
7.1:コーチは、クライアントの現在の考え方、感情、価値観、ニーズ、欲求、信念、行動について質問をしている
7.2:コーチは、クライアントが自分自身(何者か)について現在持っている思考や感情を超えて、それらをより新しいあるいはより広い捉え方で探索することに役立つ質問をしている。
7.3: コーチは、クライアントが自身の状況(何を)について現在持っている思考や感情を超えて、それらをより新しいあるいはより広い捉え方で探索することに役立つ質問をしている。
7.4: コーチは、クライアントが望む結果に向けて、現在の思考、感情、行動を超えて探索していくことに役立つ質問をしている。
7.5: コーチは、クライアントに観察、直観、所感、見解または感情を(それに執着することなく)共有し、言葉または声のトーンによって、クライアントの探索を促している。
7.6: コーチは、クライアントが考えたり感じたり振り返ったりしやすいペースで、一問ずつ、明快に、単刀直入に、主にオープンクエスチョンで質問している。
7.7: コーチは、概して明確で簡潔な言葉を使っている。
7.8: コーチは、対話の大部分をクライアントが話せるようにしている。
コンピテンシー8:クライアントの成長を促進する
8.1:コーチは、クライアントがそのセッションの中で達成したかったことに向けて、前に進む探求を促がしたり許容
したりしている。
8.2: コーチは、クライアントが自分は何者なのかについての学びを、セッションで話す、または探索することを促がしている。
8.3:コーチは、そのセッションでクライアントの置かれている状況(何を)について、自身の学びを述べる、または探索をすることを促がしている。
8.4: コーチは、クライアントがこのコーチングセッションからの新しい学びをどう活用するか考えるよう促している。
8.5: コーチはクライアントのパートナーとして共に、セッション後の思考、振り返り、行動をデザインしている。
8.6: コーチはクライアントのパートナーとして共に、使える情報、支援、障壁の可能性なども含めて、どのように前進するのかを考えている。
8.7:コーチはクライアントのパートナーとして共に、双方にとって最適なコミットメントの形を作り出している。
8.8:コーチはクライアントの進歩と学びを祝福している。
8.9:コーチはクライアントのパートナーとしてどのようにこのセッションを終わらせたいかについて協働している。
以上になります。