『後1431日』LAオリンピックへの挑戦日記 2
パリ五輪を楽しめましたか?
見ていてどんな場面で
感動しましたか?
選手達のどんな所に
勇気を貰いましたか?
自分はというと
ほとんど見ていません。
パリとの時差を考えると
朝まで起きている疲労や
深夜に起きる気分には
なれなかったです。
FIFAワールドカップの時も
ラグビーワールドカップの時も
同じスタンスでした。
深夜にわざわざ起きて
日本戦を見る人達は凄いなぁ、
と思いました。
更に夏はオフシーズンで
選手達のコーチング一番多くなる時期、
睡眠不足によるコーチングへの
悪影響を避けたいというプロ意識、
そして、1日中コーチングをして
仕事が終わったら疲れているので
正直寝たい。。。
うん、深夜にある
スポーツの観戦より睡眠です。笑
但し、
オフシーズントレーニング
が一段落して
週末が休みという事もあり
ブレイキンは見れました。
ブレイキン日本代表とも
働いてましたし。
やはり、気になりました。
応援しましたよ、
もちろん。
自分が初めてお仕事を
させて頂いた時には
しげちゃん、あみちゃん、
あゆみさんを始め
カツさん、なるみさんな
本当に素敵な選手達、コーチ陣、
そしてサポートスタッフ陣でした。
”皆なんてかっこいいんだろう?”
"こんなカッコイイ人達と
仕事が出来て自分は
なんて幸せなんだろう?"
"こんな素敵な人達と
オリンピックを目指せれば
これ程嬉しい事はない。"
常にそう思っていました。
ですが、今は香港に移り
香港代表達がLA五輪に
向けて日々邁進しています。
今ふとした時に
考えてしまうことがあります。
自分は強い人間ではないので
もちろん様々な葛藤に
悩まされます。
今回はLA五輪を目指しながら
自分が持つ葛藤を書きます。
俺はあそこにいれたんだろうか?
香港に来て
パリ五輪が近くなってから
コーチング中や
休日のふとした時に思うのは
”俺も日本代表の一員として
パリに行けたんじゃないか?”
という事です。
上記の写真のように
ブレイキン日本代表の方々と
世界最高の舞台で最高の瞬間を
分かち合えていたんじゃないのか?
自分から進んで香港に
行ったわけですが、
やはり自分も人間です。
そんな事を思うわけですよ。
後、やっぱり
自分も日本人です。
日本代表に関わることで
日本にいる方々に
何かポジティブな事を
したいという気持ちも
もちろんあります。
でも、その後すぐに
”でも、オリンピックが終わって
日本に帰ってきてからどうする?”
生活は?
仕事は? などなど
という考えが沸き上がり、
最終的には
”でも、日本に残り
日本代表にいてたら
香港で出会った
気のいい同僚達には
会えてないな”
”香港に来なかったら
こんな素晴らしい経験は
出来なかった”
”自分の決断で手に入れた今”
に集中することがベストである
という結論に至り、
自分があの時に
別の判断をしていたらという
”たられば”の考えを
終わらせます。
でも、またやりますよ。笑
恐らくこれは
素晴らしい経験を
している代償かな、
と思います。
だって30代で
3カ国の代表に
関わる事が出来るなんて
話がうま過ぎます。
何か代償があるのが
世の常です。
何かにイエスと言う時は
何かにノーと言う言う事であり、
逆もまた然りです。
人生は別れ道の連続
プロチームや
オリンピックチームなどで
エリートスポーツで働く場合は
一つのチーム何十年もいる
という事は非常に稀で
誉れな事です。
それだけチームに選ばれている
という事ですから。
逆にプロで働いていると
離職率やクビ率は高いです。
大抵の人間は3回以上、
もしくは5回以上チームが
変わっていますし、
チームを転々としていても
滅多な事では怪しまれません。
(もちろん悪い噂があれば
話は別ですが。)
で、やっぱり働いていた
チームは気になるものです。
素晴らしい経験や思い出を頂いた
チームや選手達の結果を見ては
応援したくなる気持ちが
増幅しますし
嫌な思い出しかないチームだと
”やっぱりなぁ。”と思います。笑
(性格悪いですかね?笑)
また”あん時あぁ出来てたら”
とももちろん思います。
後悔の有無は死ぬまでわからない
とりとめもなく書きましたが、
生きていれば
"あの時に
あの決断をしていたら
どうなっていたんだろう?"
と思うのが当たり前です。
香港に来たことに
後悔は全くないです。
本当にいい決断をしたと
思っています。
後悔のない人生を送りたい
無駄のない人生を歩みたい
そう思う人は沢山います。
自分もそうでした。
ですが、何が無駄であったかとかは
結局死ぬまでわかりません。
その時、その時の
与えられた状況で
どれが一番ベストな
選択肢なんなのか?
を選び抜き、
時には
”あぁだったかもな”
”こうだったかもな”と
思いながら
”今与えられた機会を最大限活用する”
これしかないのではないかな?
と今は思っています。
以上
では、また次回。
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