【13】 アティテュードについて、もう少し詳しく
私たちは、日々、情動記憶にもとづいたアティテュード(無意識の判断)に影響を受けて、判断をしています。
過去の記憶にもとづいて、「それをしたいか、したくないか」「するか、しないか」といったアティテュードが形成されています。
私たちは過去の記憶にもとづいた判断を無意識に自動的に繰り返しているのです。
その判断の繰り返しによって出来上がった現状は、未来にどうなりたいかではなく、過去の記憶にもとづいたものです。
いわば、目の前の現実ではなく、記憶の世界を生きているようなものです。
ただし、ひとつひとつのアティテュードそれ自体は、良いものでも悪いものでもありません。それがゴールを達成することを邪魔しているものであれば変えていくことが必要ですが、アティテュードそれ自体にポジティブもネガティブもありません。
そのアティテュードから生じる判断が、自分が将来達成したいことにつながっているかどうか、つまりゴールが基準となります。
ゴールを意図的に設定し、そのゴールを基準にアティテュードを置き換えていかない限り、現在のアティテュードは現状を維持するように機能しています。
すべての選択や判断を意識的に考えて行うことは不可能です。日常の多くの判断は、アティテュード、つまり無意識の判断によって自動的になされることになります。
アティテュードのおかげで、私たちはほとんどの判断を迷わずに自動的に行うことができていまです。日常生活をスムーズに行う上で、アティテュードの機能はなくてはならないものです。
このメカニズムを積極的に利用することで、無意識に自動的にゴールを達成していくことが可能となります。
アティテュードを、過去の情動記憶にもとづいたものではなく、「未来のゴールを達成した世界の自分」にふさわしいものに置き換えてしまえばよいのです。
そうすれば、日々無意識に行われている判断は、現状を維持するものではなく、ゴールを達成するために必要なものへと変わります。
これを可能にする方法が、アファメーションとヴィジュアリゼーションです。
まずは、自分の無意識の判断(アティテュード)が過去の情動記憶にもとづいて出来上がったものであること、そして、その無意識の判断が過去を繰り返し、現状を維持するように機能していることに気づくことが、記憶の世界から外に出るために必要なことです。
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