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おすすめ韓国ドラマ 梨泰院クラスの感想

Netflixで人気の「梨泰院(イテウォン)クラス」という韓国ドラマをご存知だろうか?

コーチ仲間が「面白い!」と大絶賛していたので気になり、思い切ってNetflixに入会した。もし面白くなかったら月額料金がもったいないな…という心配もあったのだが、このドラマだけで十分元は取れた。いや、むしろ安い!

大まかなストーリー展開は、先が読める感じではあったが、それでも早く続きが観たくなる不思議。
そして、登場人物の感情の動きや、台詞一言一言に考えさせられる内容でとても面白かった。

9話くらいまで観たところで、そろそろ最終回かと思いきや、まさかの16話まであることに気づいた時は愕然としたが…時間をかけて観る価値はある。

観ている中で浮かんだ疑問と感想について書いておこうと思う。

※以下、あらすじやネタバレを含むので、知りたくない方は注意!

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あらすじ

実直で正義感が強く、自分の信念を貫いて生きている主人公パク・セロイ。その強い正義感ゆえに、同級生の横柄な態度が許せず殴ってしまい、転校早々高校退学になってしまう。そんな時、最愛の父がひき逃げされて死亡。さらに自身は暴行容疑で前科者となってしまう。

どん底に落ちたセロイだったが、父の死などに関与している飲食業界最大手の企業「長家(チャンガ)」への復讐を心に誓い動き出す。個性的な仲間と共に、居酒屋「タンバム」をオープンし、長家を越えることを目指す。



「復讐」というテーマに対する疑問

人を大切にし、情に厚いタイプのセロイ。父を殺され、隠蔽工作されたことが許せなかったのはわかるが、
・ここまで壮大な復讐をすることが彼の本当の望みなのか?
・貫いている信念とどう結び付くのか?
という疑問が途中まで私の心に引っ掛かっていた。

このドラマでは「信念」が1つのキーワードなのたが、高校生のセロイが口にしていた信念と、タンバムの仲間ができた後のセロイが語っていた信念は少し違っていたように思う。

「復讐」だけをエネルギーに孤独に戦っていたセロイだったが、「守るべき大切な仲間」に出会ったことで、会社を大きくする目的が復讐だけではなくなったのだと思う。

人は自分のためだけに頑張るより、誰かのために頑張る方が力が湧くものだ。

「俺たちになら何でもできる!」と信じ合える仲間との出会いは、人生の宝物だと思う。



「越える」という目標に対する疑問

なぜセロイは長家を単純に「潰す」のではなく、「越える」のが目標だったのか?
「自分は最強」「自分がルール」と思っている長家会長のチャン・デヒの鼻をへし折り、負けを認めさせる方法としては、たしかに業界トップの座を勝ち取るという目標はわかりやすい。
しかし、長家のチャン・デヒたちに罪を償わせることが最大の目的なのであれば、わざわざ自分が飲食業界に参入して店を出さなくても、他の方法があるはずだ。事件の真相さえ証明すればよいのだから。

この疑問に対しては、終盤のセロイの言葉を聞いてしっくりきた。
正確な台詞は忘れてしまったが、チャン・デヒに「あなたのことは恨んでいるが、リスペクトしている部分があったから越えたかったのだ」と言ったのだ。
あまりに卑怯なやり方ばかりするチャン・デヒを見て、「こんなつまらない人を越えたいと思ったことが情けない」という気持ちになったようだ。

よく考えると「越える」というのは、実力を認めている相手に対して使う言葉。
長家を越えることしか見えていないと思いきや(だから恋愛面はこじらせていたが)、実は客観的な視点を持っていて、人のすごいところは素直に認める力があるところが、セロイが成功した理由であり、魅力の1つなのかもしれない。



本当の愛とは?

セロイがずっと思い続けていた相手・スアも、複雑な思いを抱えながら生きているのだが、セロイに対しては「私を好きでいてほしい」「助けてほしい」という気持ちが根底にあった。
それに対して、イソ(タンバムのマネージャー)は、「社長を苦しめる奴は私が許さない」「私が幸せにしてあげる」というスタンス。危険をかえりみずにセロイのために奮闘する。

相手に「わかってほしい」「大切にしてほしい」「◯◯してほしい」と求めるのは自然な気持ちだと思うが、「夫や周りの人に対して、そればかりになっていないか?」とふと自分を振り返るきっかけになった。

本当の愛とは、損得感情で動いたり、見返りを求めるものではなく、「この人のために◯◯したい」と自然に思えるものなのではないだろうか。



私の好きなキャラクター

ストーリーとは関係ないが、美男美女揃いのキャストも人気の秘密なのかもしれない。
塩・しょうゆ顔男子がタイプの私にとっては、セロイとグンスは眼福もの。
スアは美人すぎるし、イソは愛嬌があって可愛い。

そんな中、ビジュアル面で一際私の心をつかんだのはカン専務。見た目は野心家でクールなデキる女、目的のためなら何でもしそうな怖さがある。でも、実は人間味と可愛げがあるのだ。
毎回違う素敵な衣装とピアスにもご注目!

外出自粛期間も延長になった今、時間がある方にはぜひご覧いただきたい。

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TCS認定コーチ
MCS認定マザーズティーチャー
PAA認定パートナーシップコーチ
岩谷けいこ(いわたに けいこ)


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