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えんさんの今週の1冊 #2

今回は小説です。

一分間だけ 原田マハ著

読みやすさ度★★★★★
在り方重視度★★★
実践しやすさ度★★★
持ち運びやすさ度★★★★★


こんな人にオススメ

・自分が本当に大切にしたいことについて考えたい人
・誰かのお世話(介護や育児)に時間を取られている人
・日々の予定が詰まり過ぎて思い通りにならない人
・ペットを飼っている人
・泣ける本を読みたい人

あらすじ

ファッション雑誌編集者の藍は、ある取材がきっかけでゴールデンリトリーバーのリラを飼うことになった。恋人と一緒に育てはじめたものの、仕事が生き甲斐の藍は、日々の忙しさに翻弄され、何を愛し何に愛されているかを次第に見失っていく……。

恋人が去り、残されたリラとの生活に苦痛を感じ始めた頃、リラが癌に侵されてしまう。愛犬との闘病生活のなかで「本当に大切なもの」に気づきはじめる藍。働く女性と愛犬のリアル・ラブストーリー。

こんなところがコーチング的

「本当に大切なものを見極める」ってコーチングセッションを受けているとよくあることで、それが分かるからこそ進む道や行動を選択できます。

大切なものって藍のように途中で見失ったり変わったりということもあります。

小説なので思いっきり感情移入しながら読んで欲しい本なのですが、再読する時は主人公の藍がもしコーチングに出会っていたらどんな物語になっていただろう?と考えながら読むと、コーチとして何か気づくことがあるかも。

もし藍のような人が自分のクライアントになった時、どんなところを聴き、認め、どんなフィードバックをしますか?

この本のココが好き

原田マハさんの泣ける本なので好きなのですが(笑)、この本からもらった僕にとってのパワーワードが2つあって、この言葉が好きです。

「チャンスは自分で作る以前に向こうからやってくるもの。大事なのは、それに気づいて活かせるかどうか」

「本当に大切なものを見極める」

サラリーマンをやってると40歳過ぎで自分の限界(どの立場まで上がれるか)がだいたい分かると言われますが、今の僕がまさにそうで、もうここから上がる可能性はありません。これは自分の実力なので会社に対してどうのこうの言うつもりはなく納得しています。

でももっと上がれるチャンスがなかったかというとそうでもなくて、会社はあの時チャンスを与えてくれてたのかもしれないなと今になって気づく時期がいくつかあります。

その当時は「火中の栗を拾わされてる」としか思えなくて辛い苦しい想いの方が強かったけど、もしその頃にコーチングの存在を知っていてコーチを付けていたら、そこをチャンスと捉えて前向きにもっと必死で頑張れて、今頃違うポジションだったのかなとも思います。

ただ、その状況で自分が大事にしたいことを選んだからこそ今の自分がいて、その選択に後悔はしていないし、むしろ今こうして生きている自分にオッケーを出してあげられているのでヨシとします。

本当に大切なものは今後も変わらないかもしれないし変わるかもしれない。だからこそその時その時に自分と対話して見極めて納得して選んだ道を前に進んでいこうと思えたこの本に感謝です。

最後に

1人1人に平等に与えられたものとしてよく言われるのは「時間」。1日24時間は全員に平等にあります。

でももう1つ平等に与えられたものがあります。それは「身体」。もちろん体力や能力の違いはあるけど、1人に1つしか与えられないものです。その身体をどう使うかは自分次第。

身体が資本なので大事にしながら、本当に大切なものを見極め、やってきたチャンスに気づいて活かせる自分でありたいなと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

次回をお楽しみに。

これからも皆さんの参考になる本を紹介していけるよう頑張ります。

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