えんさんの今週の1冊 #4
第4回の本はコチラ。
ポジティブフィードバック ヴィランティ牧野祝子著
読みやすさ度★★★★
在り方重視度★★★★
実践しやすさ度★★★★
持ち運びやすさ度★★★
こんな人にオススメ
・人の良いところを見つけるのが苦手
・人に伝えるのが恥ずかしい
・ポジティブな点に目を向けたい
・組織の雰囲気を良くしたい
・モチベーションを上げて欲しい人がいる
本の内容
リーダーが部下に伝えるべきことは何か。
評価、注意、できていない(ネガティブな)ことの指摘だと答えるリーダーは少なくない。しかし、時代が変わり、部下が求めるもの、成長に必要なことが変わってきた。
部下は、自分が「貢献できている」「成長している」と感じたときに、仕事へのモチベーションが最も高まる。「年1度の上司から部下への評価」から「週5分、部下のやる気を引き出す伝え方」へシフトすることで、個人とチームの効率&生産性を最大化させることができる。
本書では、世界10カ国でキャリアを積んだリーダーが、部下一人ひとりの強みを引き出し、成長させるポジティブフィードバック( FB )を使用した伝達法を指南する。世界のエリートが実践する“やる気を爆増させる FBの ノウハウ"の紹介から、シーンごとにどんなFBをすればよいか、言葉の選び方、タイミングなど実践の仕方まで、これまでなかった、ポジティブフィードバックの本。
こんなところがコーチング的
前回紹介したネガティブフィードバックと同様に上司と部下のコミュニケーションが主な内容なのがコーチング的。
あと、そもそもフィードバックするという点も。コーチングセッションもコーチがどう感じたかをクライアントにフィードバックするのですが、そこでクライアントに新しい視点が生まれたり「これでいいんだ」と思えたりして気持ちが更に前向きになることがあります。
人は「人からどう見られているか」を気にしやすい生き物なので、前向きなフィードバックをすることも大切で、そうすることで相手のやる気を引き出したり前向きな気持ちになってもらったりする、自発的に考えて動けるようになるのもコーチング的。
この本のココが好き
承認ポイントは色々あるということが紹介されているのが好きです。
見えていないだけ、気づいていないだけ、今まで承認したことがないポイントだっただけ、ただそれだけなんです。
どんなにダメに見える人でも、結果だけを承認するのではなく、行動、存在、可能性まで広げると承認するポイントはたくさんあります。
僕の話なのですが、20代の頃に勤務先の朝礼のスピーチで誉めることの大切さについて話をしたことがあって、その時に上司から「誉めてもらえないのはお前に誉めるところがないからや」とバッサリ言われたのを思い出しました。
その上司どうこうではなく時代もあるし、本当に僕がダメダメだったのでそう言われても仕方なかったのですが(笑)
でも今こうしてポジティブフィードバックという言葉があって、こういう本も出て、世間に浸透していっていることが嬉しいです。
あと、クリフトンストレングスの1位が「ポジティブ」な僕としては、タイトルからして大好きな本です。
最後に
実はこのポジティブフィードバックについては凄い偶然が重なったことがありまして。
以前、コーチング活用研究会の定例イベントで副代表さくちゃんがファシリテーターでポジティブフィードバックのイベントを開催してくれて、とても楽しかったし良いことを学べたのですが、そのイベントの時に参加者の方から「こんな本あるよ」と紹介されたのがこの本でした。
更にはその直後に購入したビジネス雑誌「PRESIDENT」にもこの本の著者が書いたポジティブフィードバックの記事が。
その嬉しさのままに勤務先の朝礼でこの本を紹介したら反応は薄かったのですが(笑)、後で年の近い先輩から「良い話をしてくれてありがとう。大事なことやな」という言葉をもらえました。
組織や社会は劇的に変わるのは難しいけど、時代と共に少しずつ変わっていくんだなって思いました。
さて、先週のネガティブフィードバックに続いて今週はポジティブフィードバックをご紹介しました。同じフィードバックをするのにもポジティブとネガティブで違いはありますが、共通点もあります。
それは相手により良くなって欲しいという想いを持って伝えることが目的であること。
そして、フィードバックをする前に、相手の話をまずちゃんと聴く必要があること。
だからこそフィードバックが相手に届いて機能します。
皆さんが応援している人にフィードバックが届きますように。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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