クロアチア - プリトヴィツェ湖群国立公園の歩き方
9月中旬にクロアチアを旅してきました。
楽しみにしていたプリトヴィツェ湖群国立公園のことを中心に、情報をまとめてみます。
プリトヴィツェ湖群国立公園への移動
クロアチアの首都ザグレブから、南西にバスで2時間の場所にあります。
ザグレブからは、日帰りもです。
定期バスの時刻の確認、チケット購入は、以下のサイトで。
プリトヴィツェ湖群国立公園内の歩き方
公園の入口は、Entrance 1と2がありますが3kmくらい離れていて、公共交通機関で行き来ができないので、まずはどこからスタートして、どこで終えるのか、滞在するホテルやバスの予定などから最初に決めたいです。
公園内は、Upper lakesとLower lakesに大きく分かれますが、プリトヴィツェを紹介する際によく使われる写真は、ほぼLower lakes周辺のもの。
短時間で見て回る場合には、Entrance 1から入って、Lower lakes周辺のハイライトとなる景色を見るのが効率的(後述のプログラムA)。ハイキングそのものが好きな方は、ぜひUpper lakesも堪能を。
プログラム (ハイキングルート)
プログラムとは、公式サイトにあるハイキングルートのこと。入園する際にスタッフから、「どのプログラムに行くの?」と聞かれました。
現地には、ルートの詳細な説明はあまりなく、事前にある程度どのルートを歩こうか考えておくと、スムーズ。
公式サイトには、Entrance 1からスタート、Entrance 2からスタートのルート合わせて、AからKまでプログラムとして掲載されてます (実際に公園に行くと、さらに玄人向けのルートは他にもありそうでした)
ハイキングルートは、ルールとしては一方通行。プログラムの地図上に小さな▶︎で表現されていますが、その方向に一方通行で進むという意味です。(実際には逆走ならぬ、逆歩している方もいました)
私たちは、Hotel Plitviceで1泊する予定だったので、Entrance 2から入るルートを選択し、当初はEプログラムをまず歩く予定でした。
ただ、実は、最初にSt.2からSt.3へパノラマ車両(2-3輌編成のバスみたいなもの)に乗ってしまったのです。そこからEを歩こうとしてもEの看板がなく、インフォメーションで聞いたら「ここは、Eの最終地点よ」と言われ、ここで、一方通行という意味を理解したのでした。。
Eを行くには、最初にSt.2からSt.3に向かって歩いて、最後にSt.3からSt.2に車両に乗るという行程だったのです。
結局、我々はプログラム Hを行くことにしました(それしか選択肢がなかったのですが💦)。Upper lakesとLower lakes両方を一筆書きで回るルート。
実際には、Hの最後のSt.1からSt.2へ行くパノラマ車両は乗車せず、St.1で折り返してEntrance 1から出て、そのまま近くのレストランにディナーに行くという行程にしました。
結果とても良かったです。
11am少し前に入園して、途中ランチ休憩を挟んで約6時間。
プログラム Hは、最初にUpper lakesをまわり、より静かな環境で、湖が連なる景色の中、ハイキングを自分のペースで楽しむことができ、その後Lower lakesを周り、最後に、ハイライトの景色をみるという流れ。
Lower lakes周辺は、聞いていたように団体の方も多く混雑してましたが、Entrance 1から入って回る団体とは、異なるルートだったので、ストレスはそれほどなかったです。
プリトヴィツェの湖の水は、なんとも美しい色です。
何億年前に海底だったことから、地中に石灰岩があり、そこから石灰質が堆積して、自然の(ダムみたいに水を堰き止める)棚となり、湖群が形成されているようです。
「キレイだねー、キレイだねー」と飽きることなく言い合いながら、歩いてました。
公園内の要所要所にルート名(AやHなど)の看板はしっかりあるので、それに沿って歩いて行けば迷うことはなし。
園内には、ボートや、パノラマ車両もありますが、それも、ハイキングルートに含まれているので、ルートを選べば、どのボート、車両に乗るのかも自ずと決まります。
早朝のハイキング
園内のホテルに宿泊すれば早朝のハイキングも可能です。
私は、2日目は9時にホテルを出発する前に、2時間くらい時間があったので、1人で公園を散策しました。この時間はボートや車両の運行がほぼなく、自力だけで行く必要がありますが、昼間とは変わって本当に静かで、朝の清々しい空気の中でのハイキングは最高でした。
1日のみのチケットを購入していても、公園内ホテルに滞在する人には、翌日以降は無料で入園できるように、ホテルがチケットの期限を延長してくれます。
私が滞在した時期の公園エントランスは7:00am からでしたが、ボートや車両の運行時間は異なるので、早朝に行かれる際はご注意を。
ボート乗り場: P1, 2 , 3 (PはおそらくPortの略)
パノラマ車両乗り場: St1, 2, 3 (StはおそらくStationの略)
飲食
園内でランチをとる場合、P3の船乗り場近くのカフェ・エリアが1番開けていて、スペースもあり。
カフェやビストロで購入することもできますし、店内だけではなく、外にもたくさん椅子やテーブルがあったので、持ち込んだパンやサンドイッチを食べることも可能。
地図上は他にもカフェマークがあるところがありましたが、クローズしているところもあったので、何かしらお菓子とかは持参して、しのげる状態にはしていき、カフェを見つけたら食事するのが良いかなと思います。
気候
訪問したのは9月中旬でしたが、ちょうど秋の気候になるタイミングで、上着ウィンドブレーカーのようなものを持って行ってちょうど良い感じでした。
前週までは暑かった、と言っていたので、9月といえども、タイミングや年によって変わると思います。
公園内のショップには、紅葉や冬の雪景色のプリトヴィツェの写真があって、その時期も素敵そうでした。
初回はやっぱり気候の良いときに行きたいと思っていましたが、機会があれば、2度目は、別の季節にのんびりと滞在してみたいなと思いました。
ホテル
Entrance 2から公園に入ったところにあるHotel Plitviceに滞在。十分きれいで快適でした。
朝食も種類も豊富で美味しかったですが、現在は夕食の提供はなく、外のレストランに行く必要あり。
ホテルに最も近いHotel Jezeroでは夕食が提供されており、徒歩5分、予約不要。
それ以外に、Entrance 2近くのBLACK RIVER - STEAK AND PASTA HOUSEと、Entrance 1近くのLIČKA KUĆA RESTAURANTもオススメされ、こちらは予約した方が良いとのこと。
LIČKA KUĆA RESTAURANTへ。ローカルの羊肉を使った料理は臭みもなく美味しかった。グラスワインも豊富にあり。
レストランとホテル間は無料送迎あり。帰りは、レストランのスタッフに、ホテルに連絡して送迎を依頼して欲しい、と伝えると、ホテルへ電話して車を呼んでくれました。
入園チケット
特に、ハイシーズンに訪れる場合には、オンライン予約で事前にチケットを購入しておくことがマストです。当日、直接公園に行っても、すでに予約いっぱいで、希望する時間に入園できないことも多いよう。
入場時間は1時間単位で、Entrance 1とEntrance 2それぞれに、販売枚数が別に設定されています。団体客などの入場も多いEntrance 1の方が常にチケット枚数が早く少なくなり、Entrance 2の方が空きは多そうです。
Get Your Guideで予約すると、前日までキャンセル・変更が可能で便利。
(プリトヴィツェ国立公園のサイトにも予約システムはありますが、そちらは予約の変更やキャンセルが不可のよう)。
予約する際、クレジットカードを登録しておくと、予約日前に自動的に決済されました。
入園前に、Get Your Guideのアプリをダウンロードしておく必要があり、その画面上にチケットが表示されます。
公園の地図でEntrance 2と書かれている場所は、チケットを購入するところ。チケットを事前購入していた私たちは、Entrance 2には実際には立ち寄ることなく、バスを下りてそのままホテルに直行。荷物を置いて少し休んだ後、公園内のSt.2のカウンターに直接行き、そこでオンラインのチケットを見せるだけで、入園できました!
入園は、予約した時間から1時間以内は可能のよう。我々は、予約時間より前にSt.2に行ったところ、そのまま時間については何も言われずに入園できました。
ザグレブ
首都ですが、小規模で、1日あれば主要なところは回れる印象。
特に、Upper TownとLower Townを行き来する世界一短いケーブルカー周辺やUpper Townは雰囲気があり、ケーブルカーに乗らなくても近くの道を散策するだけで雰囲気を楽しめます。
私が滞在した日は小雨が降る少し寒い日で、そんな中でも活気あるマーケット(青空市場)を見に行ったのですが、寒くて近くの、Salo、というカフェに入ったところ、ここは大正解。
Farm to Table、地元のサステイナブル、オーガニック食材を使ったデザートやパンなど、どれもすごく美味しく、内装も素敵、スタッフもフレンドリー。
そして、このお店で、マーケット帰りと見られる地元の人から、こんな唐辛子のブーケをいただいてしまいました。
旅行にくると、地元の人とのちょっとした交流があって楽しくて嬉しい。
ホテルはザブレブ中央駅付近だったのですが、土曜日は静かで、空いているお店も少なく、ホテルでおすすめを聞き、夜はPurger、というローカルフードのレストランへ。
スープや前菜、メインも、ポーションが大きいので、2人でシェアして十分。食事も美味しく、雰囲気も良いレストランでした。
ザグレブからプリトヴィツェへのバス
ザグレブのバスターミナルは、中心地からも近い場所にあり、移動はホテルのフロントにも相談しましたが、Uberがベストとのこと。クロアチアのどの都市でもUberを活用。
なお、バスターミナルへの移動に路面電車を利用する場合、スリが多いとの情報があります (特に#6)
バスターミナルでは、乗車場所をチェックするなど意外と時間がかかるので、出発時間の20-30分前には到着した方が良いです。
バスターミナルに到着した後、モニターを見ると、出発するゲート番号が書かれています。分からない場合には、2階にインフォメーションセンターで英語を話すスタッフに確認を。
バスの乗車場所は1階。1番手前に1から始まるゲート(101, 102…)、その奥に2から始まるゲート、さらに奥に3から始まるゲートが、並んでいます。
バス乗車時に、スーツケースなど大きな荷物を預ける場合は、別途 1ユーロくらい乗車時に取られます。
乗車する際に、プリトヴィツェでEntrance 1と Entrance 2のどちらで降りる予定か、伝えておくと確実です。
ザグレブからプリトヴィツェに向けては、途中からは山道、牧草地の中に家がポツポツとあるような可愛らしい風景を眺めながら移動。
ドブロヴニク
アドリア海の真珠。
オレンジ色の屋根が可愛い家々が連なる旧市街が素敵な街。こちらも、観光という意味では1日で主要なところは回れる印象で、大型客船から観光する人が多いので午前中が賑やかというのも頷けます。
良い季節は、ホテルでのんびりしたり、海に入ったり、長期滞在のリゾートも楽しめそう。
旧市街では、小道に入ると外にテーブルを出しているお店がたくさん。1日目のディナーは、気持ちの良い風の中で食事を。アドリア海に面しているのでシーフードもありますが、牡蠣などは、やはりそれなりの金額だったので、カラマリ (イカのフライ) ぐらいを楽しみました☺️
2日目は、taj mahalという、 ボスニア料理のレストランでディナー。
名前を聞いた瞬間、なぜインド?と思いましたが、ここも大当たり。
基本的にはお肉料理がメインで、前菜は野菜を使ったものなど、グラスワインも種類豊富。後で調べたら、ミシュランのビブグルマンにも掲載されているよう。旧市街と新市街に2店舗あり。
プリトヴィツェからスプリットへの移動
プリトヴィツェからはprivate carで、シベニク、トロギールで短時間散策しながら、スプリットまで移動しました。ここからは、ひたすら南下していく。
3つの街はアドリア海に面した、世界遺産のある街。石畳の路地や、古代の宮殿や中世の建造物、聖堂などがある旧市街を中心とした、いずれも素敵な街でした。スプリットで1泊
スプリットからドブロヴニクへの移動
スプリットからドブロヴニクへは、定期バス(ページ最初にリンクを貼ったHPから確認可能)で。
バスターミナルでは、旅の情報を持ち寄って会話。
フロリダから来た女性は、プリトヴィツェはまぁまぁだけど、「ワオ!」という感じではなかった、と満足感は予想より少なかったよう。
カナダから来たご夫妻は、リタイアしていて、ドブロヴニクに少し滞在した後は、船を借りて島々を巡ってみると言っていて、それはすごく素敵、羨ましー、と。
旅の合間に、そんなお話をするのも楽しく、またねー、と挨拶して、それぞれに旅を続けて。
久しぶりのヨーロッパ旅は、あっという間に過ぎました・・・
少しでも、プリトヴィツェに行かれる方に参考になれば嬉しいです!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?