自分らしい働き方の道筋はいろいろ
2024年、私は、個人で複業をはじめました。
大学卒業後、比較的、伝統的な企業でフルタイムで働いてきた私としては、思い切った転換!
現在は、コーチング業と、役員秘書として活動しています。将来的には、もう1つ活動を増やしていきたいと考えています。
新しい働き方との出会い
いままでと異なる働き方を選んでいいんだ、という考えを私にくれたのは、『LIFE SHIFT』(著: リンダ グラットン, アンドリュー スコット) でした。
人生100年時代
と、話題になっていた書籍で、2016年末に購入し、休暇中に夢中になって読みました。
より長くなる人生を充実させるため、様々な要素が紹介されていますが、私が印象に残っているのは、おもに仕事に関して以下のような点。
えーっ!? 自分の関心のあることで複業していいんだ!
「異なる種類の活動を同時にする」というのは、複業と簡単にここでは置き換えますが、書籍ではポートフォリオ・ワーカーと表現されています。
それまでの私にはまったくなかった考えに、出会ってしまった!という感じで、強烈に惹かれました。
マネージャーとして
役員秘書グループのマネージャーとしての私は、自分より年上のチームメンバーとの関係に難しさを感じていました。
いま振り返ると、マネージャーになった当時、マネージャーはすべての答えを持っていないといけない、それをメンバーに伝えて、その通りに動いてもらわないと、自分ひとりでリードしなければ、のように考えていたと思います。
そんな頃、社内研修でコーチングを学ぶ機会があったのですが、海外で英語のトレーニングだったため、自分が納得できるようなレベルまで深めることができず・・・
あらたな学びの必要性について読んでいたことから、このタイミングで体系的に学ぼうと、スクールに通いました。
コーチング・スキルの威力
コーチングの基本として、様々なタイプの人がいる前提や、信頼関係の構築、聴く、質問する、といったスキルを日々の業務で活かしていくことで、チームマネジメントはぐっと楽になり、そして楽しくなっていきました。
聴くスキルを実践してみて、
質問しなくても、人ってこんなに自主的に話してくれるんだ!
とびっくりしたことを今でも覚えています。
年上のチームメンバーにも、自分が分からないことは積極的に聞いて相談して、知識があることについては活かしてもらう。若いメンバーにも信頼して任せたり、やりたいことをサポートしたり。
チームの規模は徐々に大きくなっていきましたが、産休育休に入った人が100%復帰するような、メンバーがここでずっと働き続けたいと思っているようなチームになったと思います。そして、私も、バックオフィスの5グループをまとめるシニアなマネージャーにもなりました。
マネージャーとしての役割はそれだけではないですが、
対話を通じて人をサポートしていくことの醍醐味を感じるようになり、将来的にコーチングを提供していきたいと考えるようになりました。
LISF SHIFT
充実したキャリアの一方、将来的に複業をしたい、ということは『LIFE SHIFT』を読んだ時から、ずっと頭の中にありました。
50歳をすぎ、実際に複業を始めるには、まず、自分ができそうか試してみる必要がある。
ただ前職は副業はまったくできない会社。そんな人に、ボランティアで経験させてくれる所なんてあるのかなと思っていました。
― 悩んだら、まずは動く
偶然見つけた正社員の募集であっても気になった仕事に応募してみたところ、ボランティアで働かせてもらえることになったり、ビストロでランチした帰りにボランティアで働かせてもらえますか?と突撃してみたら、本当に働かせてもらえることになったり。
動いてみると、意外と道は開けるもの。会社に事前承認をもらって、ボランティアをさせてもらえたことには、本当に感謝しています。
コーチとして
現在は、30-40歳代の役員、管理職や管理職候補、役員秘書をクライアントに、おもにビジネスについてコーチングをさせていただいています。
コーチングは、対話を通じて、思い込みや思考のクセに気づくことにより、いままでとは異なる選択をしたり、達成したい目標や解決したい課題に向かって行動していく、そのサポートをすること、と私は考えています。
クライアントのあらたな行動の一歩を目の当たりにすると、毎回心が動きます。
変化の激しい時代
いろんな選択肢があるからこそ不安を感じたり、リーダーとしての行動に悩んだりする方に、コーチングを通して価値を提供できるように、日々精進していきます。
ご参考) 最近のリンダ グラットンさんの記事