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朗読『あのときの王子くん』(53)だれともちがう星があるんだよ……

こ林
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小学生の頃、裏山の通学路で、謎の物体が上から落ちてきた。ちょうど手の上に乗っかったそれは、銀杏の殻のような体にちっちゃな突起が耳のように二つついていて、虫の足のようなものをゼンマイを巻くタイプのおもちゃのように動かしていた。
驚いて下に落としてしまい、その後、その不思議な物体を見つけることはなかった。それからと言うもの、私にとって裏山の通学路は、未知の生物がいる場所に変わった。
その通学路は、私が小学3年生の頃には危険だからと使われなくなった。しかし、未だにあの場所は、未知の生物がいる場所として記憶に刻まれている。

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こ林
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