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"雲放電"をみて花火大会気分を味わう

昨夜、仕事終わりに買い物に出かけようと家を出ると、空の方がピカピカと明滅していた。最初は街頭の電気が切れかかっているのだろうかと思っていたが、少し広い場所に出ると、どうやら空の広範囲が光っているらしいことがわかった。

雷のようだけど、音は一切聞こえない。雨も降っていないし、あれはなんだろうと訝しみながら少し広い場所に出てみると、雲の中を稲妻が走った。思わず「おぉ……!」と声が出てしまうほど見事な稲光だった。

買い物を済ませた後もしばらく眺めていたが、高い建物があって全体がよく見えない。そこで、同居人と一緒に近くの広い公園に行って雲の中の雷を眺めることにした。

公園の少し高いところに行ってみると、雲の全体像が見えた。雷が光るたびに雲全体が明るくなって、すごい迫力だった。雲の中で神様が戦いが繰り広げているのではないかと思うほどだった。

調べてみると、この現象は雲放電というもののようだ。

たまに雲が光っているのを見ることはあるけれど、昨日の雲放電はかなり大規模なものだったんじゃないかと思う。光っている時間も結構長かった。

雲放電を見ているときのドキドキと、稲妻が走った時の高揚感。この感じ、どこかで身に覚えがあると思ったけれど、多分花火大会だと思う。

公園に行く途中、スーパーに立ち寄ったのだけど、買い物を終えて公園へ向かう時、ついつい「まだやってるかな」と言ってしまった。言葉だけ聞けば完全に花火大会の日の発言のようだ。

このご時世だとなかなか花火大会もできないけど、雲放電を見ている間は、花火大会のあのドキドキを疑似体験することができて面白かった。

本物の花火大会を楽しめる日はいつになるかわからないけど、自然現象も捨てたもんじゃない。

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こ林
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