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呆れる。
夫が昨日から鉄旅ならぬ、空旅に出かけている。鉄オタ、飛行機オタクなのだ。
さすがに、イヌが瀕死の状態だった12月は自粛していたが、1月10日イヌが死んで葬儀を済ますと、それから1週間もたたないのに、どこへ行くとも言わず空旅に出かけて行った。
呆れてものが言えない。
私なんか、あんまり悲しくて淋しくて胃に塊がつかえているみたいで食事も喉を通らない。
まぁ、いない方がうんと空気がおいしい。もうどこへ行こうがどうでも良い。いっそ、ずーっと留守にしてくれた方が、イライラしなくてすむ。
定年してから約1年。もう、うんざりだよ。ワイドショー見てたらきられる。
ドラマなど尚更、作り物だとバカにして見せてもらえない。なので録画しておいて、夫のいない時に見ている。
スーパーの買い出しで、1日ふらふら外をほっつき歩く。
いりもしないものを買ってきて、わたしに請求がくる。
わたしは夕方からピアノの生徒さんが来るので、それまでにすることがあり、なにかと忙しい。
散々ほっつき歩いた後、台所に入って保存食をつまみにビールの缶を開ける。ごはんを作っているわたしの横でアレコレ口出し、挙げ句交代することになる。
この人は、オネエの要素があるのかと思うくらい、台所が好きだ。
鉄旅、空旅、いくらでも行ってくれ!いない方が精神衛生上ずーっといいわ。
だけど、今回はまだ喪にふくすのが普通だと思うし、なにより呆れたのは今回胃腸風邪にかかって寝込んでいるわたしを放っといて、暖かくして寝てなよ、と一言言い放ち出て行ったことだ。笑顔でお帰りなんて絶対言えない!
人間としてどうよ、と思うことが多々ある。
逃げて行ってやると思い、実際黙って実家に帰ってやったこともあるが、情けないがひとりで暮らしていけるだけのお金がない。
とにかくうんざり、呆れる、いい加減にしてほしい。
老後を一緒に暮らしたい相手でないことは確かだ。