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「顔を見せたい、話したい」そんなカフェからの新たな一歩(奈良県桜井市)

地域とつながるフードコートでの交流

昨年まで、商業施設の一角のフードコートで、調理から提供までの業務を担当していました。小さなスペースで、特に多くの利用客がいるわけでもないのですが、地域の小さなお子様からおじいちゃんおばあちゃんまで、さまざまな年代の方々がゆっくりとそれぞれの時間を楽しむ空間になっていました。

特に私が提供する料理を通じて、多くの方々と自然な交流が生まれていきました。私が生まれ育った地域ということもあり、親しく話すことが自然と叶い、時には「昨日はおらんかったね」と声をかけていただくことも。

こうした日々の触れ合いが積み重なり、おじいちゃんおばあちゃんたちの「毎日」に私も関わるようになっていきました。お互いに体調の話をしたり、趣味や昔の話をすることで、私自身も彼らの「聞き手」として、時には「話し手」として、心地よい時間を共有できていました。

地域とのつながりが生んだ新たな気づき

そんなある日、私は地域で活動しているコミュニティナースの方と出会い、彼女から地域の人々を元気にする活動について話を伺いました。そして、そのナースの方から、「あなたのやっていることも立派なコミュニティナーシングですよ」と言われたことで、自分の活動が地域の一助となっていることに気づきました。

私は特に「地域に密着して動き回る」ような活動をしているわけではありません。しかし、フードコートという場所が、多くの方にとって「顔を見せたい」「話したい」と思ってもらえる場所になっていたことは、まさに地域とのつながりそのものだったのです。

新たな挑戦:カフェでのコミュニティづくり

その後、フードコートは閉鎖となりましたが、現在は奈良県広陵町にある「特別養護老人ホームおきなの杜」の地域交流スペースをお借りし、カフェを営んでいます。少しずつ地域の方々も足を運んでくださるようになり、これからも食事や会話を通じて、コミュニティナーシングの活動を続けていきたいと思っています。


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